「車でアレクサ」、Amazon Echo Autoを実際に使ってみる

「車でアレクサ」、Amazon Echo Autoを実際に使ってみる

スマートフォン必須の動作環境

今回はiPhone XRとの組み合わせで使用してみる。初期セットアップは他のEchoと同じで、スマホアプリの「Amazon Alexa」から「デバイスの追加」で設定を行なっていく。実際の車内でなくとも設定はできなくもないが、カーオーディオとBluetoothで接続して音を出したい場合は、セットアップの途中でBluetoothのペアリングが必要になる。その場合は駐車場など安全な場所に車を止めて、作業した方がいいだろう。

Echo Autoは車のアイコンになっている

実は筆者の車には最小限のカーオーディオしかなく、普段はBluetoothスピーカーを車内に置いて、スマホと組み合わせて音楽などを聴いている。Echo AutoもBluetoothでスピーカーと接続したかったのだが、Echo Auto側にディスプレイがなく、Bluetoothスピーカー側にも相手を選択する機能がないので、Echo AutoとBluetoothスピーカーを直接ペアリングすることはできなかった。

「車でアレクサ」、Amazon Echo Autoを実際に使ってみる

ただスピーカー側にアナログオーディオ入力があるので、そちらを使って接続することにした。また詳しくは後述するが、スマートフォンをブリッジにしてBluetoothで接続することもできるので、様々なパターンに対応できるようになっている。

セットアップが完了すると、Echo AutoとスマートフォンはBluetoothで自動接続するようになる。家庭内にあるEchoはWi-Fiで直接クラウドに繋がっているが、Echo Autoはスマートフォンの通信手段を利用してクラウドと繋がることになる。この場合の通信手段とは、4G回線だけでなく、スマートフォンが掴んでいるWi-Fiでも構わない。

しかし単に通信手段を借りるだけというわけではなく、実際にEcho Autoが動かしているのは、スマートフォン内のAmazon Alexaのようだ。例えば音楽再生を例にとってみると、ボイスコマンドを受け取るのはEcho Autoだが、その後の音楽再生はスマートフォン内のAmazon Alexaが動いている。したがって、スマホ側の操作で音楽の再生停止スキップなどもできるし、ボリュームのコントロールもできる。

実際に音楽を再生しているのはスマホアプリBluetoothヘッドホン扱いでEcho Autoへ音楽を流している

またスマートフォンで新たにBluetoothスピーカーを接続すれば、再生先がそちらへ移る。Bluetoothイヤフォンでも同様だ。したがって筆者の車内の事情で言えば、車内にあるBluetoothスピーカーは、有線アナログ回線でも、スマホとのBluetooth接続でもどっちでも鳴るということになる。さらにカーオーディオがBluetooth対応であれば、Echo Autoと直接Bluetooth接続もできる。「どうやって鳴らすか」で困ることはまずないだろう。

コマンドとデータの流れを模式化してみたので、大体の仕組みはお分かりいたけることと思う。