「ビン・ドゥンドゥン」の生みの親が描いた似顔絵に思わず大興奮の「ギドゥンドゥン」

「ビン・ドゥンドゥン」の生みの親が描いた似顔絵に思わず大興奮の「ギドゥンドゥン」

オンラインで初対面した「ギドゥンドゥン」と「ビン・ドゥンドゥン」の生みの親・曹雪さん(撮影・汪涛)。

北京冬季五輪の大会マスコット「氷墩墩(ビン・ドゥンドゥン)」に夢中になり、「ギドゥンドゥン」という愛称で呼ばれるようになっている日本テレビの辻岡義堂アナウンサーがこのほど、「ビン・ドゥンドゥン」の生みの親である、オリンピックマスコット広州美術学院デザインチームの責任者・曹雪さんと、オンラインで初対面した。環球時報が報じた。

「ビン・ドゥンドゥン」の「生みの親」と夢の対面を果たした辻岡アナは大興奮。「ビン・ドゥンドゥンはどうしてパンダなのか?他の動物は考えなかったのか?なぜまん丸なのか?デザインする過程で難しかったことは?ビン・ドゥンドゥンの左の手のひらにあるハートは何を意味しているのか?」と、矢継ぎ早に質問した。

これらの質問に対し、曹さんは、「パンダは中国の国宝。創作の過程で、アムールトラやシフゾウといった動物も試してみたが、最も代表的な中国の動物というとやっぱりパンダ。また、パンダといっても、ビン・ドゥンドゥンの設定は幼いパンダで、いくつかの特徴を備えている。まず、頭と体の比率がほぼ1対1の二頭身であること。次に、立ち姿は、『八』の字ではなく、逆『八』の字。さらに、目や鼻、口などをできるだけ真ん中寄りにし、鼻と口を目から近い位置にデザインした。そうすることで、ビン・ドゥンドゥンの可愛らしいキャラができあがった」と説明した。

また、曹さんは、「幼いパンダが普段どのように遊び、戯れるかを観察するために、チームは、四川卧竜ジャイアントパンダ自然保護区へ足を運んだ。すると、パンダのことはよく知っていると思っていたが、パンダのしっぽの色は、黒ではなく白であることを初めて知った」というエピソードを紹介した。

デザインの過程で難しかった点について、曹さんは、「ビン・ドゥンドゥンの顔の周りには初めはカラフルな光の輪はなく、何か物足りなさを感じていた。その後、国家スピードスケート館(通称・アイスリボン)に行ってインスピレーションを得た。(光の輪を加えると)とても出来栄えが良くなり、光彩を放つようになった。光の輪の色は五輪マークの色で、パンダに黒を使っているので、青と赤、黄色、緑の四色を光の色にした。またパンダの手のひらには元々肉球がある。それをアート化処理して赤いハートにし、ビン・ドゥンドゥンを友好大使として世界に愛を伝えたいと思った」と説明した。

「ビン・ドゥンドゥン」の生みの親が描いた似顔絵に思わず大興奮の「ギドゥンドゥン」

「ビン・ドゥンドゥン」の爆発的人気の「火付け役」ともなった辻岡アナの「ビン・ドゥンドゥンが売り切れ続出となるほど人気になっていることについてどう感じているか?」との質問に曹さんは、「デザイナーとしてとても興奮している。しかし、凍えるような寒空の下で多くの人が何時間も並んでいるのを見て興奮が感動に変わり、目頭が熱くなった」と語り、「今のような時代に、骨を刺すような寒空の下で長蛇の列を作って買うようなものが、他にあるだろうか?多くの人はきっとビン・ドゥンドゥンを手で握ってぬくもりを感じたいと思っているに違いない」と続けた。

「ギドゥンドゥン」と「ビン・ドゥンドゥン」のツーショットの夢叶う

「ビン・ドゥンドゥン」の生みの親・曹雪さんが描いた「ギドゥンドゥン」と「ビン・ドゥンドゥン」のツーショットイラスト(撮影・汪涛)。

「ギドゥンドゥン」こと辻岡アナは今回のオンライン共演に感激しきりといった様子で、さらに「曹さんの手が空いている時で構わないので、僕がビン・ドゥンドゥンを手に持っているイラストを描いてもらって、ビン・ドゥンドゥンとのツーショットの夢を叶えたい」と「おねだり」。すると曹さんは傍にいた人に対し、「タブレットを持って来て」と言ったため、辻岡アナは信じられないといった様子で、「え?今?今描いてもらえるの?」と大喜びした。

そして描いてもらえることが分かると、辻岡アナは、「ビン・ドゥンドゥン」を手に持ち、カメラ目線で微笑みポーズ。一方の曹さんは、その様子をイラストにしながら、「ビン・ドゥンドゥンと誰かのツーショットを描くのはこれが初めて」と話していた。

数分後に、「ギドゥンドゥン」と「ビン・ドゥンドゥン」のツーショットイラストが完成!すると辻岡アナは、「やったー!」と絶叫。「絶対に家に飾ります」と何度も感謝の言葉を述べていた。(編集KN)

「人民網日本語版」2022年2月9日