「ポータブルWi-Fi」レビュー
25/03/2022
iPhoneのスクリーンショット
iPhoneやiPadには多数の機能があるが、うまく使いこなせているだろうか。これまで労力を割いてきた工程が、ちょっとした操作でグッと楽になることもあるだろう。本連載ではそんなiOSデバイスたちの便利ワザ(TIPS)を紹介していくので、ぜひ役立ててほしい。今回は「計測」アプリのテクニックを紹介しよう。【画像】ARでかんたんにモノの長さを測れる「計測」アプリの使い方 iPhoneにはさまざまなアプリが標準装備されているが、中にはあまり知られていないものもある。今回紹介する「計測」アプリもそういった存在だ。iPhoneのカメラを使って長さや大きさを測定できるアプリで、ちょっとしたモノを測りたいときなどにメジャーを出さずiPhoneをかざすだけで測れる非常に便利なアプリだ。箱の大きさなども簡単に測れる。またiPhone内のセンサーを使って傾きを測定することもできる。さっそく使い方を紹介しよう。「計測」アプリは初期設定ではホーム画面の2画面目にある「ユーティリティ」の中にある。タップして開くとカメラが有効になるので、測りたいものにカメラを向けよう。 最初は長さの計測だ。画面の真ん中に丸で囲まれた計測ポイントが表示されているので、長さを測りたい対象物の一端にそのポイントを重ね、「+」をタップしよう。そのまま対象物のもう一端にカメラを動かすと、先ほど「+」をタップした場所からスルスルとメジャーのように線が伸びる。もう一端に計測ポイントを重ねたら再び「+」をタップ。これで長さが計測できた。 同時に計測したい部分があれば、測りたい場所の一端に計測ポイントを重ねて「+」をタップ。もう一端まで移動して「+」をタップだ。これで同じ場所の縦横のサイズが計測できる。 この状態で「+」ボタン右横のシャッターボタンをタップすると、計測結果が写った状態で写真を撮影できる。 「計測」アプリの凄いところは、画面上に写った対象物に長さを示す線が貼り付いたまま、その状況を映像で確認できる点だ。実際の風景にバーチャルな視覚情報を重ね合わせる「拡張現実(AR)」を使ったユーザインターフェイスによるものだ。次は箱の大きさを計測してみよう。 画面右上の「ゴミ箱」ボタンをタップすると計測結果がクリアされるので、先ほどと同じように箱にiPhoneのカメラを向けよう。 うまく認識すると箱の上面に長方形のラインが現れる。「+」ボタンに「長方形を追加」の吹き出しが出たら「+」をタップしよう。これで一気に箱の縦横のサイズが計測できた。上面の面積も計算して表示してくれる。 「計測」アプリでは長さだけではなく傾きも計測できる。 画面の右下にある「水準器」をタップしてみよう。今度は画面に白い丸が2つ現れた。そのままiPhoneを上向きに持って水平になるよう動かすと、水平に近づくほど2つの白い丸の位置が近づく。同時にセンターに表示した角度の値も変化する。もうお分かりだろう、水平を計測する水準器として動作しているのだ。見事水平になると画面がグリーンになるのでひと目でわかる。 今度はiPhoneを水平ではなく立てた状態にしてみよう。表示が変わって水平線を示したようなデザインになる。iPhoneを左右に傾けると水平線も傾いて数値も変わる。こちらもピッタリ水平になると画面がグリーンになって知らせてくれる。 水準器では傾きの相対値も計測できる。画面をタップすると表示が赤色に変わるので、そこからiPhoneを傾けていくと相対角度がわかる。こちらも便利な機能だ。 机やテーブルの高さを測ったり、カーテンのサイズを知るために窓枠の大きさを測ったり、宅配便で荷物を出す際に箱のサイズを調べるなど、いろいろな用途で「計測」アプリは活用できる。壁にポスターや絵をまっすぐ水平に飾りたいときにも使える。日常生活にいろいろ役立つ「計測」アプリ。まだ開いたことがない人は、これを機会にアプリを試してみてはいかがだろうか。
松山茂