スマホの画面をどこにでも映せる、自由なプロジェクター「The Freestyle」

スマホの画面をどこにでも映せる、自由なプロジェクター「The Freestyle」

自宅でスマートフォンの画面を見ながら「もっと大きいサイズで見たいなあ」と思うことがよくあるのではないでしょうか? 最近のTVはスマートフォンの画面を投影できるものも増えています。とはいえ狭い自宅に100型クラスの大型TVを設置するのも大変なものです。

サムスンから発表された「The Freestyle」は、そんな「どこでも大画面が欲しい」というニーズに応える小型のプロジェクターです。プロジェクターは様々なメーカーがすでに製品化しており、珍しい製品ではありません。しかしThe Freestyleはその名の通り「自由に」使うことができるプロジェクター、今までの小型プロジェクターの概念を180度変えてしまうでしょう。狭い部屋の多い日本でもぜひ使いたくなる製品ですが、現在はアメリカで予約が始まっており、価格は899.99ドル、約10万3,000円です。

The Freestyleは約95mmx135mmの円筒形で、本体の重さは830g。本体カラーはピンク、ブラウン、グリーン、ホワイトと楽しそうな色がそろっています。本体には台座があり、円筒形のプロジェクター部分は180度回転します。なおAmazonのAlexaとサムスンのBixbyに対応しており、電源のON/OFF操作などを音声で操作することも可能とのこと。

The Freestyleは普通のプロジェクター同様、HDMI入力(Micro HDMI端子)があるので他の映像ソースからのコンテンツの出力が可能。またUSB Type-C端子やWi-Fiも搭載しており、スマートフォンやタブレットの画面の投影も可能です。投影できるサイズは30インチから100インチまで。ベッドの枕元に置いて、スマートフォンの画面を壁に大きく投影することができるわけです。なお本体にはスピーカーも内蔵されています。

でもこれくらいの機能は他のメーカーの小型プロジェクターでも標準搭載ですよね。The Freestyleは他社製品にはないアクセサリが用意されているのです。まずはバッテリーユニットで、本体と同じ円筒形のバッテリーを装着すれば、The Freestyleを好きな場所に設置できます。たとえば普段はリビングルームでThe Freestyleを使い、ちょっと料理するときにキッチンに持っていきバッテリー駆動で映画を投影して楽しむなんてこともできます。

スマホの画面をどこにでも映せる、自由なプロジェクター「The Freestyle」

さらには一般的な電球のソケット(E26型)に取り付けるアダプターも提供されます。つまり天井のライトや、机の上に置くデスクライトの電球部分にThe Freestyleを取り付けることができるわけです。ソケット経由で電気が供給されるため別途給電ケーブルをつなぐ必要もありません。

では実際にどんな使い方ができるでしょうか。オーソドックスにテーブルの上に置いて映画などを投影してもいいですし、友人たちを呼んで食事やパーティーをするときは、スマートフォンを接続して感じのいい風景や動画を表示する、なんて使い方もありでしょう。

バッテリーをつなげばキャンプに行ったときもテントの中で使えます。わざわざ遠出しなくても、自宅にベランダがあるのならそこでミニキャンプ風にテーブルを置いて、外の空気を吸いながら映画を見るなんてことも楽しいかもしれません。

友人など来客が多い人や、あるいは個人のレストランなどで、天井の照明部分にThe Freestyleを装着して、テーブルの上に普段はコンテンツではなく白い光を投影し、時にはアニメーションなどを流して料理を楽しく演出する、といった使い方も面白そうです。他社の小型プロジェクターではできない使い方です。

そしてデスクライトに取り付けて、机の上にスマートフォン画面を投影する使い方も便利そうです。プロエジェクターなので室内はある程度暗くしなくてはならず、この状態でキーボードとマウスを接続してスマートフォンで仕事する、というのはちょっと難しいでしょう。でもSNSの動画を流しながらキーボードからコメントを入力する、なんて使い方はできそうです。

自宅に籠る時間が増えたことで小型プロジェクターの種類も増えています。とはいえ使い道が限定されていたり、電源がなければ使えないなど、使い勝手が今一つという製品が多いのも事実。自由に使えるプロジェクターであるThe Freestyle、スマートフォンとペアで買えば日々の生活が楽しくなるでしょうね。日本での発売も期待したいものです。