教育版マインクラフトで遊んでみた!充実の教育向けワールドからマルチプレイまで一挙解説

教育版マインクラフトで遊んでみた!充実の教育向けワールドからマルチプレイまで一挙解説

カメラやポートフォリオ、MEEならでは面白いアイテムも

一般的なマインクラフトと比べると、MEEでは全般的に設定可能な項目や選択肢が少なめになっている。また、モブの種類も異なる。つい先頃の大型アップデートで登場した「ウーパールーパー」や「光る烏賊」などは、当然ながらMEEにはまだいない。ワールドの設定も全体に少なめである。スキンはバリエーションがかなりあるが、自分専用のスキンをデザインすることはできない様子。

MEEのワールドの設定項目は統合版に比べるとやや少な目、スキンは好きな物を選ぼう

教育版マインクラフトで遊んでみた!充実の教育向けワールドからマルチプレイまで一挙解説

アイテムにも同じような違いはあるが、逆にMEEにしかないものもある。例えば、「カメラ」と「ポートフォリオ」。「カメラ」は文字通り、その場の風景を撮影できる。そして撮影した画像が保存されるのが「ポートフォリオ」なのだ。

レトロなデザインのカメラでその場の風景を撮影し、ポートフォリオに記録することができる試しにネザーゲートを作ってみたときの様子を記念撮影してみた

ワールドの中で共通の課題を⾒つけて撮影するとか、⾯⽩い建築ができたら撮影しておくなど、カメラの使い道はいろいろ考えられるだろう。ポートフォリオに保存された写真をエクスポートし、Microsoft TeamsやGoogle Classroomなどを通じてクラスで共有したり、PowerPointなどにまとめて振り返りの発表といったことに利⽤するのも楽しそうだ。

ちなみに、カメラは子どもたちに人気のアイテムなんだとか。マルチプレイをするときは集合写真も撮りたいだろうから、教育版を使うときは撮影時間を取ってあげるといいかもしれない。

あとは、化学実験用の装置も面白い。化学に関するレッスン「化学のチュートリアル」では、4つの装置(元素構成器、化合物作成器、実験テーブル、物質還元装置)の使い方を体験できるようになっている。

筆者のお気に入りのひとつは、元素構成。陽子と電子と中性子の数を変えることで、実際にある元素が作れる。ニホニウムもちゃんと作れたのには感心した。理科で元素や原子について習うときに、より生徒の関心をひけるだろう。なお、これらの装置は、教育版ではないマインクラフトでも「Education Edition」オプションを有効にすれば利用できる。

「化学のチュートリアル」のワールド。4つの装置の使い方を体験できる元素構成器では、一番軽い水素から、重い原子の1つニホニウムも作れる