モニターにもなるAndroidタブレット「Yoga Tab 13」が超便利

モニターにもなるAndroidタブレット「Yoga Tab 13」が超便利

ハイスペックなAndroidタブレットだが、懸念点はサイズ

さて、HDMI入力できるユニークな機能に目が行きがちだけれど、純粋にAndroidタブレットとして見たときには、Yoga Tab 13はかなりのハイスペックモデルであるところが魅力だ。

モニターにもなるAndroidタブレット「Yoga Tab 13」が超便利

OSは正式リリースされているなかでは現時点で最新のAndroid 11。プロセッサーはクアルコムのSnapdragon 870で、同888シリーズに次ぐ性能をもつハイエンドに近いチップを搭載している。メモリは8GBで、スマートフォンも含めAndroid端末としては大容量の部類に入る。

なので、3Dグラフィックを多用するゲームも、シビアな反応速度が求められるリズムゲームも、高解像度でありながら描画のもたつきは感じられず、動作は快適だ。没入感が高まるのは、やはり13型という大画面のおかげ。本体下部にあるステレオスピーカーの音質はクリアで、映画もゲームも、あるいはモバイルモニターとして使っているときも、高い臨場感を味わえる。

3Dグラフィックを多用する「原神」は、画質「最高」でも(高負荷と判定されるものの)動きはスムーズリズムゲームももたつくことなくプレーできる。ただし画面が大きい分、操作はしにくいかも「ウマ娘 プリティーダービー」はタブレットには完全対応していないが、サクサク遊べる

ゲームではなく、仕事の資料を閲覧するような場面でも、視認性が高まる大画面は利点と言える。ただ正直なところ、モバイルモニターとしては都合が良くても、Androidタブレット単体として見たときには、このディスプレイの大きさはオーバースペック気味と感じるところもある。

縦横サイズはほぼA4ジャストの約293.4×204.0mm、重量は約830gあり、片手で持って作業するには向かない大きさ・重さというのがまず1つ。スタンドを使って立てて使う、もしくはスタンドをフックに引っ掛けて吊して使うのが基本になるだろう。スタンドはコンパクトなこともあって膝にのせにくいし、もちろん寝そべりながら使うのも重いから厳しい。形状が独特なため、縦置きは難しく、汎用のタブレットホルダーを使いにくいのも弱点だ。

本体下部は、手で縦持ちするときにグリップとして機能するものの、長時間保持するのはつらい

写真を閲覧するときは、たしかに高解像度であるほどありがたい。けれど、動画の場合は配信も含めほとんどが現状フルHD(1,920×1,080ドット)画質で、ディスプレイがそれ以上の解像度になっていてもあまり意味はない。13型の大きさかつ高解像度を活かせるAndroidアプリが少ないのも、オーバースペックと感じる理由だ。

写真の閲覧時にはうれしい大画面、高解像度。でも動画再生やその他のAndroidアプリの利用では高解像度のメリットは今のところ多くはない

なお、ストレージは128GB。通常の使い方なら十分だが、SDカードスロットを搭載しないこともあり、動画やアプリを大量にダウンロードしておきたい人にとってはやや心もとない容量かもしれない。USBポートに接続した外部ストレージに、逃がせるデータはできるだけ逃がす、といった方法を検討したい。