「ポータブルWi-Fi」レビュー
25/03/2022
Xiaomiの「Xiaomi Pad 5」は高性能と高い質感を両立させた高級タブレット。Androidタブレット市場ではSamsung、Huawei、Lenovoなどが存在感を示していますが、XiaomiはこのXiaomi Pad 5で市場に本格参戦しようとしています。Xiaomiは過去にもタブレットを出していましたが、今回はグローバルに向けても本格展開を行っています。日本でも10月21日に発売されました。
グローバルに投入されたモデルは「Xiaomi Pad 5」の1機種のみ。これに対して中国では上位モデルとして「Xiaomi Pad 5 Pro」「Xiaomi Pad 5 Pro 5G版」を加えた3モデルを展開しています。それぞれどこに違いがあるのか、今回はグローバル版のXiaomi Pad 5と、中国版のXiaomi Pad 5 Proを比較してみました。
グローバル版「Xiaomi Pad 5」(左)と中国版「Xiaomi Pad 5 Pro」まずグローバル版Xiaomi Pad 5は当然のことながら、Googleサービスが搭載されており、ソフトウェア面ではこの点が大きな違いといえます。ディスプレイは11型(2560×1600ピクセル)液晶を備え、横向きでは画面左に800万画素カメラを配置しています。
グローバル版のXiaomi Pad 5。見慣れたGoogle系アプリのアイコンが見える中国版のXiaomi Pad 5 Proもディスプレイサイズ、インカメラ配置は全く同じで、違いはGoogleサービスが搭載されていないこと。とはいえ、設定からGoogleアカウントは登録でき、Xiaomiのアプリストアからは一部Google系アプリも導入できます。とはいえ、他のアプリは全て対応しているわけではないため、グローバル版と同様の運用にはやや難点があります。これは中国向けの製品ですから当然のことでしょう。
中国版のXiaomi Pad 5 Pro。Googleサービスは搭載されていない今度は背面を比較します。どちらも同じ色のモデルを用意しました。本体サイズはどちらも254.7×166.3×6.9mmで、背面の仕上げも同じです。重量はXiaomi Pad 5が511g、Xiaomi Pad 5 Proが515gとProの方が若干重いのは、カメラ周りのスペックが異なるからでしょう。バッテリー容量はXiaomi Pad 5が8720mAh、高速充電は33W、Xiaomi Pad 5 Proは8600mAh、67Wです。実際に充電を行ってみるとPro版の方が速く、大容量バッテリーを搭載するタブレットはより高速な充電に対応してほしいもの。
背面は両者ほとんど変わりが見られないぱっと見ると同じ2つのモデルですが、カメラに違いがあります。Xiaomi Pad 5 Proは1300万画素カメラと500万画素の深度測定用カメラを搭載しているため、背景をぼかした撮影にも強くなっています。一方、Xiaomi Pad 5はデュアルカメラに見えますが、片側が1300万画素カメラ、もう片側はダミーで「13MP」の文字が記載されています。恐らく部材を共通化するため、カメラ周りのデザインは同等なのでしょう。
Xiaomi Pad 5 Pro(上)はデュアルカメラ、Xiaomi Pad 5(下)はシングルカメラちなみに、Xiaomi Pad 5 Pro 5G版はカメラが5000万画素+500万画素深度測定で、スマートフォンに近い高画質な写真撮影も可能です。中国でのそれぞれの価格は以下の通り。
背面仕上げの小さな違いとして、グローバル版(下)にはCEマークなどの表示があるさて、無印版とPro版のスペック上の最大の違いはプロセッサ。Xiaomi Pad 5はSnapdragon 860、Xiaomi Pad 5 ProはSnapdragon 870を搭載します。またPro版は電源キーが指紋認証センサーも兼ねています。
Xiaomi Pad 5はSnapdragon 860(手前)、Xiaomi Pad 5 ProはSnapdragon 870(奥)本体の質感は高く、スピーカーを左右に2つずつ搭載しているので高音質で音楽を再生してくれます。AVタブレットとしても十分な性能を持っているといえるでしょう。大手メーカーのタブレットよりも価格が安く、ネット通販などで販売されているマイナーメーカーの格安タブレットよりも高性能。Xiaomiのタブレットは世界中で売れる予感がします。グローバル向けはPro、Pro 5Gはありませんが、5G対応モデルはぜひ追って発売してほしいと思います。
日本を含む世界で売れそう。5Gモデルもグローバル展開してほしい