「ポータブルWi-Fi」レビュー
25/03/2022
「他の人からブックを引き継いだらA列や1行目が非表示になっていて、再表示のやり方がわからず困った」「自分でうっかりA列や1行目を非表示にして戻し方がわからなくなってしまった」…という経験はないでしょうか。
非表示にした列や行を再表示する方法は以前の記事で解説したので、すでに業務で活用している読者も多いかもしれません。非表示にした列(行)を挟んだ2つの列(行)全体を選択すると、再表示できるんでしたよね。でも、表の一番左側にあるA列や、一番上側にある1行目が非表示になっていると、非表示になっている列(行)の左側(上側)には列(行)がなく、このやり方ではできないような気がして困ってしまいます。
今回は、表の左端のA列や上端の1行目が非表示になっているときに、再表示するテクニックを解説します。
例えば、「A~C列が非表示の状態になった新商品社内モニターアンケート結果の集計表(①)を同僚から引き継いだので、非表示になっている部分を再表示したい」というシチュエーションを考えてみましょう。
いつものやり方なら、非表示になっている部分の左右にある列見出しをドラッグして2つの列を選択しますが、今回は非表示部分の左側には列がありません。ためしに、D列の列見出しだけを右クリック(②)して表示されるメニューの[再表示](③)をクリックしてみます。
でも、A~C列は再表示されません(④)。
この操作ではA~C列を再表示することはできないのです。どうすれば、再表示できるのでしょうか。
今回の例のように、表の左端のA列を含むいくつかの列が非表示になっている場合は、2つのステップに分けて再表示します。
まずは、[名前]ボックスを使って、A列からC列を先に選択します。ここが今回解説するテクニックのポイントと言ってもよいでしょう。
数式バーの左側にある、アクティブセルのセル番号が表示される[名前]ボックスに「A:C」(①)と入力して[Enter]キーを押します(②)。
画像ではわかりにくいかもしれませんが、D列の左側に緑色の太い線(③)が表示されました。これで、A列からC列までが選択されました。
この状態のまま、[ホーム]タブ(④)→[書式](⑤)→[非表示/再表示](⑥)→[列の再表示](⑦)をクリックします。
すると、A列からC列(⑧)が再表示されます。
A列を含むいくつかの列が非表示になっている場合は、まず[名前]ボックスを使って非表示の列を選択し、そのあとに列を再表示する、という2つのステップを踏めばよいというわけです。
[名前]ボックスに「A:C」と入力してA列からC列を選択する方法は、表の上端の1行目を含むいくつかの行が非表示になっているときにも応用できます。たとえば、1行目から3行目を選択するときは、[名前]ボックスに「1:3」と入力すればOKです。
また、行や列の選択からは少し話が逸れますが、[名前]ボックスにセル番号を入力すると特定のセルにすぐ移動できます。大きな表を扱っているときに役立つワザなので、これも覚えておくと便利ですよ。
今回は、非表示になったA列や1行目を含むいくつかの列・行を再表示するテクニックを解説しました。
今回解説したテクニックを使えば、シートのどんな場所でも表示・非表示の切り替えができ、ブックをいろいろな業務に対応させることができます。
表示・非表示の切り替えがサクサクできると業務がぐんと効率化しますよ!今回の記事で解説したテクニックを覚えて、いろいろな業務に役立ててくださいね。