「ポータブルWi-Fi」レビュー
25/03/2022
折り畳み式のスマートフォンを、サムスンは本気で売ろうとしている。
サムスンの動向を追いかけている人々は、同社で長い歴史をもつ「Galaxy Note」シリーズの新作を期待していたことだろう。ところが、今年2回目の新製品発表イヴェント「Galaxy Unpacked」で新しいNoteは発表されなかった。その代わりにサムスンは、折り畳みスマートフォン2機種の新モデルを発表した。「Galaxy Z Fold3」と「Galaxy Z Flip3」である。
今回のヴァーチャルイヴェントでは、スマートウォッチの新モデル「Galaxy Watch4」と「Galaxy Watch4 Classic」も目玉だった。これらのふたつのモデルは、グーグルがサムスンおよびFitbitと共同開発しているOS「Wear OS 3」を初めて搭載したウェアラブル端末である。
そして、サムスンのイヴェントといえば新型のワイヤレスイヤフォンも欠かせない。同社は2019年の「Galaxy Buds」から一定周期で新型イヤフォンを発売していおり、「Galaxy Buds+」「Galaxy Buds Live」「Galaxy Buds Pro」と続いていた。今回は「Galaxy Buds2」だ。命名の仕方はつじつまが合っていないようだが、新製品は少なくとも素晴らしい出来ではある。
これらの新製品について、以下で詳しく見ていこう。すべての製品が現在予約を受け付けており、米国では8月27日の発売を予定している。
サムスンは現時点で2種類の折り畳みスマートフォンを発売している。本のように開く「Galaxy Z Fold」と、コンパクトのように開く「Galaxy Z Flip」である。
このうちFoldは、小型のタブレット端末をポケットに入れておきたいユーザー向けの製品だ。畳んだ状態から開くと、7.6インチの大型画面が現れる。閉じた状態では、前面の大きなタッチスクリーンのおかげで通常のスマートフォンのように使うことができる。
これに対してFlipは、ここ最近のスマートフォンの大型化に不満をもつ人に対応している。小ぶりでエレガントな製品だ。
8月11日(米国時間)のイヴェントで披露されたこれらの2機種(それぞれ3度目のリニューアルとなる)に、以前のモデルとの大きな違いはない。だが、有意義な進化があり、普段使いのデヴァイスとしての信頼性が高まっている。例えば、Fold3とFlip3がついに防水仕様(IPX8)になった。風呂に落としても動作に支障のないレヴェルである。
また、2機種のメインディスプレイには新たな保護フィルムが採用され、前モデルより耐久性や傷への耐性が80%向上している。背面と前面のガラスは最新の「Gorilla Glass Victus」で、旧モデルに使用されていた「Gorilla Glass 6」よりも耐久性が50%高い。
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