「ポータブルWi-Fi」レビュー
25/03/2022
米Googleは9月21日(現地時間)、デスクトップ向け「Google Chrome」の最新安定版v94.0.4606.54を公開した。「Chrome 94」からはメジャーリリースの間隔が6週間から4週間に短縮される。「Chrome OS」や「Microsoft Edge」、「Electron」といった「Chromium」ベースプロジェクトでも変更が予定されているので注意したい(とくに「Chrome OS」はM95がスキップされる)。
関連記事「Google Chrome」のリリース間隔が6週間→4週間に ~第3四半期公開のv94から実施
「Chrome OS」のリリーススケジュールも6週間→4週間へ ~企業・教育機関向けには6カ月サイクルの新チャネルを用意
なお、アップデートの頻度を減らして運用の負荷を下げたい法人・教育機関は、「TargetChannel」ポリシーを編集することで、通常のリリースサイクル(stable)の代わりに8週間おきの延長リリースサイクル(extended)を選べる。この場合は、偶数バージョンをメジャーリリースとして受け取ることになる。
特筆すべき新機能としては、デスクトップ版とAndroid版で「常に安全な接続を使用する」(HTTPS-First、Https-Only)モードのサポートが挙げられる。これを有効化してHTTP接続のWebサイトへ接続しようとすると、「Chrome」は自動でHTTPS接続へのアップグレードを試み、それが失敗すると閲覧画面全体に警告ページを掲出する。
設定画面に設けられた[常に安全な接続を使用する]オプション(既定無効)自動でHTTPS接続へのアップグレードを試み、それが失敗すると閲覧画面全体に警告ページを掲出これに似たような試みは、「Edge」や「Firefox」にも導入されている。
関連記事Microsoft、「Edge 92」で「自動HTTPS」機能をプレビュー
「Firefox」v83.0が公開 ~“HTTPS-Only モード”を導入、スクリプトエンジンが高速化
そのほかにも、プログレッシブ Web アプリ(PWA)をOSのURLハンドラーに登録する機能(Origin Trial中)や、アイドル状態であることをWebサイトに知らせてパフォーマンスの最適化が行えるようにする「Idle Detection API」(Origin Trial卒業)が利用できるようになる。ベータ版でテストされていた「WebCodecs」や「WebGPU」、開発者ツールを日本語化する機能なども利用可能。また、一部ユーザーには「Chrome」の新機能を紹介するプロモーションタブが表示されるという。
開発者ツールが日本語化可能であることを通知するバナーなお、本バージョンおける脆弱性の修正は全部で19件。このうちCVE番号が公表されているのは17件で、深刻度の内訳は「High」が5件、「Medium」が10件、「Low」が2件となっている。また、内部監査やファジングで発見された不具合も修正されているとのこと。
また、「Chrome 48」およびそれ以前のバージョンで利用されていた古い同期システムはサポートが打ち切られる。同期機能を引き続き利用する場合は、最新版へ更新する必要があるので注意したい。
デスクトップ向け「Google Chrome」はWindows/Mac/Linuxに対応しており、現在、同社のWebサイトから無償でダウンロード可能。Windows版は、64bit版を含むWindows 7/8/8.1/10に対応する。すでにインストールされている場合は自動で更新されるが、設定画面(chrome://settings/help)から手動でアップデートすることもできる。