「ポータブルWi-Fi」レビュー
25/03/2022
「ずっと、もっと、つなぐぞ。au」と、多様なジャンルの新成人のパフォーマー20組がコラボレーションした「#ハタチが未来をつなぐぞ」が2022年1月18日からスタートした。
新成人のパフォーマーがSNSで、5Gサービスとパフォーマーの可能性や未来を表現したダンス・スポーツ・音楽などのパフォーマンスを順次動画投稿し、またその動画は、5Gエリアが広がる鉄道路線の車内ビジョンで配信されてきた。
現在、「#ハタチが未来をつなぐぞ」の特設サイトには20組すべてのパフォーマーの動画が公開されており、これまで「TIME&SPACE」では、新成人パフォーマー20組のうち9組の活動内容やその素顔を紹介してきた。
さらに新たな試みとして、2月28日から3月31日まで、山手線・大阪環状線、名鉄名古屋本線などの一部の駅の5Gエリアで、パフォーマーのメイキング動画をARで視聴できる。どのような体験ができるのか、実際に試してみた。
パフォーマーのメイキング動画をARで見るために、VPS(Visual Positioning Service:ヴィジュアル・ポジショニング・サービス)という技術が使われている。VPSとは、スマホやARグラスを通して風景を見たときに、周囲の建物の位置情報と合わせて自分のいる場所や向きを正確に測定できる技術のこと。拡張現実であるARコンテンツを実際の風景に合わせて正しく表示するために欠かせない空間認識技術だ。
そこで、5Gエリアである新宿駅東口で、パフォーマーのメイキング動画をAR体験してみた。
まずはスマホでARアプリ「XR CHANNEL」を立ち上げ、「#ハタチが未来をつなぐぞ」をタップして、見たいパフォーマーの動画を選んで再生。すると、自分がいる場所(今回は新宿駅東口)の地図が表示される。地図上にある黄色いピンに近づくと、コンテンツのダウンロードが開始。その後、地面を認識させて、指示に合わせて建物の上にスマホを向ける。
矢印に合わせてスマホの向きを変えると、「Look Here」という表示とともに赤い丸が出現。赤丸内に白い点を合わせるとARコンテンツの再生がスタートする。
スマホ画面越しの新宿駅東口にパフォーマーの動画が表示された。
ここで見られるのは、ウェブでは公開されていないメイキング動画。今回はHIPHOP DANCEのReiNaさんの動画を再生した。
このVPSによるARコンテンツでは、すべてのパフォーマーのメイキング動画を見ることができる。例えばこちらは東京駅周辺でハイスクール・バンバンの動画を再生したときの様子。
ほかにも、同じく東京駅周辺でRIKUさん、池袋駅周辺でSora Aotaさんの動画を再生。
多様なジャンルの新成人パフォーマーとコラボした「#ハタチが未来をつなぐぞ」。この取り組みが生まれた経緯や思いを、企画したKDDI ブランドマネジメント部の松本沙久良に聞いた。
KDDI ブランドマネジメント部 松本沙久良――今回の企画が生まれた経緯を教えてください。
「KDDIでは、『鉄道路線5G化』宣言を起点とし、お客さまの生活に身近な鉄道や商業地域を中心に、5Gエリア化を加速しています。そのなかで5Gがつながる未来のワクワク感をたくさんの人と共有して体験してほしいと考えたときに、2022年に成人式を迎えたハタチのみなさんに注目しました。
昨年は新型コロナウイルス感染症の影響で成人式がリモート開催や中止になることが多く、また、来年からは成人年齢が18歳に変わるため、『2022年のハタチ』は特別なものになると思いました。そこで、当社の“つなぐ”姿勢を表現した「ずっと、もっと、つなぐぞ。au」というスローガンのもと、未来に向けて夢を持って挑戦しているハタチのみなさんの思いをつないでいきたいと考えました。
また、今回はハタチにちなんで20組のパフォーマーとコラボしていますが、もうひとつ意図があります。今後、高速・大容量、低遅延、多接続といった5Gの特性を生かして、表現の可能性や伝え方が広がっていくはず。そこで、5Gサービスやパフォーマーの可能性、自身の未来を表現したパフォーマンスを紹介していきたいと考えました。さまざまなジャンルのパフォーマンスをお届けすることで、今後の5G時代の多様性も表現しています」
――動画を見た方にはどんなことを感じてほしいですか?
「ハタチという人生で一度しかないときを全力で楽しんで、未来に向かって夢中で挑戦しているパフォーマーの熱量や思いを感じていただきたいです。動画を見ていただくと馴染みのないジャンルもあると思います。パフォーマーは『自分が夢中になっているジャンルやシーンをもっと多くの人に知ってもらいたい!』と熱く語っていて、私も多くの人にその魅力を感じていただきたいと思いました」
2本の縄を使って跳ぶ縄跳び「ダブルダッチ」や、武術にダンスの要素を取り入れた「トリッキング」など、多彩なパフォーマンスを披露――実際にパフォーマンスの動画を見た感想を教えてください。
「みなさん、とても素晴らしいパフォーマンスで、すごく胸を打たれましたし、元気をもらえるんです。この企画に賛同してくださった理由や、インタビューに答えてくださっているひと言ひと言、パフォーマンスをしているときの真剣な表情、楽しそうな表情、自信に満ちあふれている表情などを見ると、私も自然と笑顔になり、何度も見返してしまいます。
KDDI ブランドマネジメント部 松本沙久良こんなすごいハタチのみなさんが日本にはたくさんいるんだなと感じるとともに、私も初めて知ったジャンルもあり、動画の制作が進んでいくのが毎回楽しみでした。パフォーマーのオフショットや舞台裏の1コマがのぞけるメイキング動画は、5Gエリアの対象スポットでAR視聴体験できますので、ひとりでも多くの人にご覧いただけると嬉しいです」
「ずっと、もっと、つなぐぞ。au」のTwitterやau公式Instagramには、動画を見た方から「動画が流れてきて夢中で見てしまった」「いろんな分野の演技やインタビューがあって面白い」「世の中には知らない競技がいっぱいある……」「みなさん身体能力どうなってるの?」など、多くのコメントが寄せられた。20組のパフォーマーの情熱がみなさんに伝わったようだ。
一方、au 5Gの鉄道路線も順調にエリア拡大中だ。KDDI 広報部の小針千絵に現状と展望を聞いた。
KDDI 広報部 小針千絵――鉄道路線のau 5Gの取り組みについて教えてください。
「KDDIは鉄道路線の5Gエリア化を目指し、2021年6月30日に『鉄道路線5G化』宣言を発表しました。5Gがより身近なものになるように、お客さまの“生活動線”にこだわってエリア拡大を計画中です。鉄道路線の駅や駅間、主要駅周辺や商業地域など、多くのお客さまが利用される場所を重視して順次5G化を進めています」
――「鉄道路線5G化」はどこまで広がっているのでしょうか。
「2021年6月30日にJR東日本の山手線全30駅とJR西日本の大阪環状線全19駅のホームで5Gが利用可能になりました。これを皮切りに、2022年1月25日には、JR東海道線・名鉄名古屋本線などを含む鉄道17路線の主要区間のホームや駅間における5Gエリア化が実現。さらに、乗降者数上位の駅を中心とした全国の商業地域に重点を置きながら、5Gエリア拡大を推進しています。
また、最新の5Gエリアの状況については、「5Gエリアマップ」や「5Gエリアが広がっている商業地域の一覧」で確認ができます」
JR東日本の山手線全30駅のホームでau 5Gが利用可能――au 5Gのエリアがさらに拡大すると、ユーザーはどんなことができるようになるのでしょうか。
「今後は開発技術が高度化し、5Gスマホの普及拡大とともにお客さまにお届けできるコンテンツが、動画や音声などを利用して、ますますリッチ化(大容量化)していきます。特に主要駅や電車内などはデータの転送量や情報量が集中する場所でもあり、そういった場所でもリッチ化されたコンテンツを快適に利用いただけるよう、5Gによるエリア化とコンテンツ体験拡張の両面で、技術進化と拡大に努めています」
――今後、au 5Gを使用できる鉄道路線はどのように広がっていく予定でしょうか?
「2021年度末までに関東21路線、関西5路線で5Gをご利用いただけるよう引き続きピッチを上げて拡大に取り組んでいます。広がるauの5Gエリアと、進化する5Gスマートフォン、リッチ化していくコンテンツが連携して、ワクワクする未来の利用体験をお届けしていきます。今後の5Gの展開もご注目いただけるよう、引き続き情報発信も注力していきたいと思います」
新成人パフォーマーとコラボした「#ハタチが未来をつなぐぞ」は、5G時代の多様性や可能性を、広がり続けるau 5Gエリア化とともに表現している。
これからもKDDIは5Gエリアを拡大し、強靭な通信ネットワークの構築で生活をより便利で快適なものにしながら、ワクワクを提案し続けるために、さまざまなパートナーとともに新しい体験価値を創造していく。