Windows 11から10への復元　個人データ込みで戻すワザ

Windows 10のバックアップイメージを書き戻す前に、Windows 11で作った個人データを退避させる

Windows 11に無料アップグレードしたのはいいが、Windows 10で利用していたアプリや周辺機器がWindows 11で不調になったり、従来のパソコン業務に支障が出たりといったトラブルが起こることがある。こうしたときはあらかじめとっておいたバックアップを利用して再びWindows 10に戻すとよい。今回はWindows 11からWindows 10に戻す手順を解説する。【図解でわかりやすく】Windows 11から10へ復元する賢い技をビジュアルで手順を追って解説

■個人データは外付けHDDに退避させる

まずWindows 11で作った個人データが必要なら、まずはそれらを外付けHDDに退避（コピー）しておく。ユーザー名のフォルダーを丸ごとコピーするのが手っ取り早い。その場合、コピー時に何度かエラーが表示されるが、これはシステム関連ファイルのコピーに関するものだ。すべて「スキップ」しても問題はない。Windows 10のバックアップイメージを内蔵ストレージに書き戻すには、Windows 11でバックアップアプリを起動して外付けHDDを接続し、復元作業を実行する。前回解説した通り、本稿では「EaseUS Todo Backup Free（イーザストゥドゥバックアップフリー）」という無料アプリを使用してバックアップを実施したので、このアプリをインストールして利用する。あらかじめ指定した保存先に「システムバックアップ」というフォルダーが作成されているので、その中のバックアップイメージを選ぶ。複数ある場合は、ファイル名から作成日時がわかるので、それを見て判断するか、最新のものを選択する。するとイメージファイルが読み込まれ、コピー元としてイメージ内のパーティション（システム領域やCドライブなど）が表示される。問題なければ画面を先へ進め、復元先として内蔵ストレージを選ぶ。それがSSDの場合は、オプションで「SSDに最適化」にチェックを入れておくと、パーティションのセクターサイズ（データ管理単位）がSSDに最適化され、復元後の読み書き速度が向上する。「実行」を押すと、イメージが内蔵ストレージに書き戻される。丸ごと戻すので、OS（Windows 10）だけでなく、「ドキュメント」「デスクトップ」などの個人データもバックアップ作成時の状態に戻る。