「ポータブルWi-Fi」レビュー
25/03/2022
この不具合は、非常に長いデバイス名のHomeKitデバイスにiPhoneやiPadといったiOSデバイスが接続した時に起こります。 HomeKitはAppleのスマートホーム機器を制御するためのソフトウェアインターフェースです。 それぞれのHomeKit対応デバイスには自由に名前を付けられるのですが、約50万文字という非常に長い名前を付けた場合、そのデバイスに接続したiOSデバイスはフリーズと再起動を繰り返す状態に陥ってしまいます。 この状態からiOSデバイスを回復させるには、iOSデバイスの消去と復元が必要とのことです。 ただし、HomeKitデバイスの名前はiCloudにバックアップされているため、復元したデバイスで同じiCloudアカウントにサインインすると再び同じ状態に陥ります。
おそらく自分で設置したデバイスに50万文字ものデバイス名を付けることはないでしょうが、悪意を持ったユーザーがネットワーク内にそのようなHomeKitデバイスを設置している可能性はあります。 このため、知らないネットワークにiPhoneやiPadを接続しないことが一番の自衛策です。 自ら接続しなくても、フィッシングメールにより知らないホームネットワークへの接続要求が送信される可能性もあるので、怪しいメールを開かないことも重要でしょう。 その他の自衛策としては、設定の「コントロールセンター」の中にある「ホームコントロールを表示」という設定を無効にすることで、知らないうちに非常に長い名前を持つHomeKitデバイスに接続することを防ぐことができます。
この不具合を発見したSpiniolas氏は、Appleの対応が遅いと非難しています。 Appleがこの問題を認識したのは2021年8月10日であるにも関わらず、いまだにこの不具合が修正されずに放置されているとのことです。 Spiniolas氏が問題を報告した際、Appleの担当者はこの問題を認める一方で2022年初頭まで詳細の公表を控えるよう要求しました。 しかしながら、2022年になっても不具合が修正されないためSpiniolas氏は詳細の公表に踏み切ったとしています。 Appleはこの件に関し、The Vergeからのコメント要請に応じていません。
Source: Trevor Spiniolas via The Verge(ハウザー)
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カテゴリ : 最新情報タグ :Apple, HomeKit, iOS, iPad, iPhone, スマートホーム, 不具合