ルノー・日産・三菱自動車、EVやインテリジェント・コネクテッド・モビリティなどにおけるアライアンスの共通ロードマップを策定

ルノー・日産・三菱自動車、EVやインテリジェント・コネクテッド・モビリティなどにおけるアライアンスの共通ロードマップを策定

2030年に向けた共通ロードマップ

 ルノー・日産・三菱自動車アライアンスは1月27日、モビリティのバリューチェーンに焦点を当てた共通のプロジェクトと実行計画を発表した。

ルノー・日産・三菱自動車、EVやインテリジェント・コネクテッド・モビリティなどにおけるアライアンスの共通ロードマップを策定

 今回、同アライアンスは、2030年に向けてともに未来を切り拓くため、EVとインテリジェント・コネクテッド・モビリティ、投資の分担に関する共通ロードマップを策定。このロードマップに基づき、アライアンスはメンバー各社とそれぞれの顧客へより高い価値を提供するとしている。

 具体的には、アライアンス各社はプラットフォーム、生産工場、パワートレーン、車種セグメントなど、共用化の対象となりうる要素をまとめ、各車種に適した共用化の度合いを定めた「Smart Differentiation(スマート差別化)」手法を開発し、これによりデザインやアッパーボディをより細かく差別化。例えば、C/Dセグメントの共通プラットフォームにより、日産自動車の「キャシュカイ」「エクストレイル」、三菱自動車工業の「アウトランダー」、ルノーの「オーストラル」、および今後発売予定の7人乗りSUVといった、アライアンスの3つのブランドから5モデルがつくられることになる。

 また、このプロセスを強化することで、アライアンスはプラットフォームの共用化率を現在の60%から2026年には合計90車種の80%以上にまで高める予定としており、これにより、各社は顧客のニーズやコアモデル、コアマーケットへの注力を深めるとともに、アライアンス全体でイノベーションをより低コストで推進することが可能となるとしている。その取り組みの一環として、三菱自動車は、ルノーの最量販車種をベースにした新型「ASX」をはじめとする2つの新型車を投入し、欧州でのプレゼンスを強化していくという。