新しいAmazon Echo(第4世代)は丸い。音も良い!

新しいAmazon Echo(第4世代)は丸い。音も良い!

もう、円筒形じゃない!

新しいAmazon Echo(第4世代)を米Gizmodoがレビューしています。見た目以外に、なにが変わったのか、既存のEchoユーザーは新しく買い直すべきかどうかも含めて、どうぞ!


第4世代のAmazon Echoを語るうえで、この形を見過ごすわけにはいきません。ビジュアル的には昔のエコーの円筒形からの脱却となりますが、第4世代のEchoで変わったのは見た目だけではないようです。では、第3世代のEchoからの注目すべきアップグレードはどこにあるのでしょうか?

丸型のEcho内部には、ウーファー(3インチ)、フロントファイアリングのツイーター(0.8インチ)x2、ドルビーオーディオ(ドルビーアトモスではない)のサポートが含まれています。昨年のEcho、EchoPlusと比べてツイーターが増えました。またEcho Studioと同様に、部屋の音響に基づいてオーディオ再生を微調整する機能をサポートしています。

AZ1 Neural Edgeプロセッサ搭載で、これによりAlexaがより高速にリクエスト処理するのに役立つ、新しい「全ニューラル音声認識モデル」が可能になるとか。それからZigbeeやBluetooth Low Energyのほか、Wi-Fiとは別にスマートホームガジェットの動作範囲を拡大する低帯域幅IoTネットワークであるAmazon Sidewalkもサポートしています。

一言で言えば、ミッドレンジスピーカーラインにより優れたオーディオやスマートホームハブ機能を詰め込むことで、アマゾンはEcho Plusを段階的に廃止しようとしているようです。おそらくこの"段階的"というのがキーで、第4世代のAmazon Echoは見た目が丸くなったこと、そして音質が向上したことなどを踏まえても依然として私たちの知っているEchoと大きくは変わりません。

Amazon Echo(第4世代)

これはなに:丸いEcho

いくら:100ドル

好きなところ:丸い!全体的なオーディオ品質が向上していて、特に低音が良い感じです。組み込みのZigbeeスマートホームハブ機能装備。

好きじゃないところ:プライバシーは(やはり)ちょっとした懸念事項。音は実際には全方向性ではない。オーディオもデザインも、全体的に非常に段階的なアップグレード。

個人的に、新しいEchoのデザインは良くなったと思っています。インテリアとも馴染みやすい印象です。布で覆われている上部には音量を制御するボタン、Alexa、マイクのミュートがあります。背面には、外部スピーカーとの接続用3.5mmオーディオジャック、電源コードがあります。

新しいAmazon Echo(第4世代)は丸い。音も良い!

ライトリングは、上部から底面に移動されています。私のレビュー機はトワイライトブルーで、ブラックのEchoカラースキームと比べても素敵です。

サイズは、14 x 14 x 13センチ。大きすぎず、小さなプランターとほぼほぼ同じサイズです。重量は940グラムで、家庭用スマートスピーカー界ではきわめて一般的。グーグルのNest Audio(約1.2kg)と比べると軽めです。

マイナスポイント:置く向きを考える必要がある

デザインは気に入った一方で、多少気になったこともいくつか。ひとつは、実際には全方向性のサウンドが得られないこと。ポートは背面にあり、斜めに硬めなプラスチックのデサインが入っているので、音が飛ぶ方向を考えるとEchoがどの方向に向いているか注意する必要があります。有線で接続する必要性も考慮すると、これは部屋の真ん中に置けるタイプではありません。もちろんそれ自体は大したことではありませんが、そうでなければどこに置くかもう少し選択肢が広がったのかなと思います。

音質は、良い意味で驚かされた

正直なところ、これまでAmazonのEchoガジェットで音質が印象的だったことはあまりなかったのですが、新しいEchoは特に低音が良いです。Ultimate Ears Hyperboomをしのぐとは言えませんが、Sonos Moveと比べたら低音は丸いEchoの方が勝ちかもしれません。Joji & BENEEの『Afterthought』を流したときは、Echoとは部屋の反対側にあったデスクが振動したくらいでした。高音もなかなか良くて、『ジュラシック・パーク』のサウンドトラックも荘厳でクリアに響いていました。ただ、静かな音から激しい音に移行するときは少し乱れることも。Mitskiの『Your Best American Girl 』のアコースティックからロックに移る瞬間やGershwinの『Rhapsody in Blue』でトランペットの音が濁ることがありました。Sonos Moveの方がバランスが良いですが、AlexaアプリのEchoのEQを少しいじってみると改善されます。

部屋の音響のチューニングに関しては、これによってどう違うかハッキリわかる...というわけではなかったです。Echoが自動的に行なうので、オフにすることはできません。基本的に、このEchoは目の前に置いて使うときが最も聞こえが良いような気がします。ワンルームマンションの隅に置いておいて、対角線上の反対側の角にいるとベストではない印象でした。これはおそらく、実際には全方向性スピーカーではないことも関係していると思います。とは言っても、スマートスピーカーを選ぶ基準は音質!という人はあまり多くはないかもしれませんね。もし、とことんこだわりたい人は、音声アシスタント機能付きのサウンドバーやBluetooth / ワイヤレススピーカーを検討してみてください。

スマートホームコントロールに関しては、大きなアップグレードはないようです。Alexaアプリはナビゲートするのが(個人的には)依然として面倒です。ルーティーンの作成に関しては、Google HomeアプリよりもAlexaアプリの方が簡単な印象です。Echoのセットアップや、すでに持ち合わせていたスマートホームに統合するのも難しくなかったです。

Echo、Google Nest Audio、HomePod Mini、どれにするかはどのプラットフォームが好きか次第

第4世代のEcho、Google Nest Audio、あるいはAppleのHomePod Miniのどれを選ぶべきかは、どれも同じような価格帯なので、どのプラットフォームが好きかにもよるかもしれません。AZ1チップのおかげなのかはわかりませんが、AlexaはEchoで話しかけると素早く答えてくれました。照明のオン/オフなどはほぼ同じタイミングでしたが、Nest Home HubでGoogleアシスタントよりも、Echoに尋ねる方が応答が早い印象です。自然言語やコマンドの理解という点では、Googleアシスタントが優れています。Alexaほど言葉を選ぶ必要はありません。先述のアーティストMitskiの発音も分かってもらえず、AlexaにMitskiの『Your Best American Girl』をプレイして、と3回くらい頼みました。Googleアシスタントでは問題なかったんですけどね。

プライバシーはどうなるのか強く懸念している場合は、スマートスピーカーを検討しないのが無難です。特にEchoを使いながらAmazon Sidewalk(オプトアウト可)やRingに脅威を感じたくない人は避けるのが賢明です。今年後半には、AlexaやEchoに今までに言ったことをすべて削除するように指示することができるようになります。私は音声履歴を手動で確認するたびに、「Alexa向けではない」録音がたくさん出てきてちょっと不安になったので、繰り返しますが、プライバシーが心配な人はスマートスピーカーを使わない方が良いです。

他のEchoと同じように機能し、非常にまともなオーディオを備えている

いま、約1万円のスマートスピーカー界の競争は激化しています。第4世代のAmazonEchoに関して言えば、Nest Audioよりも外観が良く、価格に見合った素晴らしい音質を提供してくれます。同じく丸いAppleのHome Pod Miniとどう比較できるかは(まだ使ったことがないので)コメントできませんが、AlexaはSiriよりも有能であること、EchoがMiniよりもずっと前からインターコム機能を備えていたことを踏まえるとMiniをテストするまでもないのかもしれません。

すでに古いEchoデバイスを持っている人が新しくアップグレードする価値はあるかというと、昨年のEchoや第2世代のEcho PlusであればNoだと思います。どちらの場合も、0.8インチのツイーターが増えるだけなのと、Plusに関してはZigbeeスマートホームハブがすでに組み込まれているためです。また、360度のサウンドが良いという場合には、第3世代のEchoの方が適しているかもしれません。

初代Amazon Echoや第2世代のEchoを使用している場合は、オーディオ品質を向上させることができます。全体的に、オーディオ品質や丸い形状を除けばそれほど注目すべきアップグレードはありません。

結局のところこれは「他のEchoスピーカーとほぼ同じように機能する、非常にまともなオーディオを備えた丸いEcho」だといえそうです。

メモ

・ボールのように丸くなったEcho!

・ミッドレンジスピーカーラインにより優れたオーディオやスマートホームハブ機能を詰め込むことで、アマゾンはEcho Plusを段階的に廃止しようとしている。

・オーディオ品質は大幅に向上していますが(特に低音!)、実際には全方向性ではありません。

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