「ポータブルWi-Fi」レビュー
25/03/2022
スマートスピーカーを使って家電製品の電源をオン/オフできるようにする「スマートプラグ」は、その汎用(はんよう)性の高さから人気の高いジャンルだ。筆者も自宅内に3つほど設置しているが、これまでリモートで操作できなかった家電製品が、離れたところからもオン/オフできるとあって重宝している。
ところでこうしたスマートプラグは、そのほとんどが1つか2つのコンセント口しか備えていないが、これらを4つまとめて搭載し、電源タップの形状にしてしまったのが、今回紹介するMeross Technologyのスマート電源タップだ。同一形状の製品は他社からもリリースされているが、本製品はAmazonの「Works with Alexa」の認証を取得しているので、Amazon Echoシリーズと組み合わせての利用によりマッチしている。
果たして複数のコンセント口を備えることで、どのような使い方が可能になるのだろうか。実際に製品を購入したので、その使用感をレポートする。
Meross Technologyのスマート電源タップ「MSS425FJP」。スマホおよびスマートスピーカーを経由して家電製品の電源をオン/オフできる本製品は4つのコンセント口を備えるとはいえ、機能自体は1個口の製品と変わらない。すなわち、家電製品を本製品につなぐことで、スマホアプリおよびスマートスピーカーを使って、離れたところから電源をオフにできる。またコンセントに通電するだけで電源がオンになる製品であれば、電源のオンもオフもまとめて行える。
さらに4基のUSBポートを搭載しており、USBデバイスのオン/オフも行える。ただし個別にオン/オフできるコンセント口と異なり、このUSBポートは全部まとめてのオン/オフしかできない。どうしても個別に電源を操作したいUSBデバイスがあれば、この4ポートではなく、コンセント側にUSB充電器を挿してそちらに接続するとよいだろう。
見た目は市販の電源タップと変わりない。先端には4基のUSBポートも備える通電中は基部のボタンが点灯する。押すことで各コンセント口への通電をオン/オフできるUSBポートは単一では2.4Aまで出せるが、4つ合計では4.0Aと容量はあまりない市販の集中スイッチ付きタップ(下)との比較。サイズはやや大柄で厚みもあるプラグは一般的な2ピンタイプ。先端はスイングする裏面2箇所には壁掛け用の穴も用意されている底面にはスペックが記されている。もちろん技適やPSEも取得済みだ設定には専用アプリ「Meross」を利用する。最初に登録を行い、ログインしたら本製品と連携設定を行い、それぞれに名前を付けた後、家電製品を接続する。今回は本体に「スマートタップ」、個別のコンセント口には「ライト1」〜「ライト4」という名前をつけた。この名前はスマートスピーカーから呼び出す時に使うので、認識しやすい名前にしておくのがコツだ。
専用アプリ「Meross」の画面(画面=左)。インストールしたらまず登録を行い(画面=中央)、ログインするとホーム画面が表示されるので右上の「+」をタップする(画面=右)一覧から製品を探す(画面=左)。本製品は「Smart Surge Protector」という名前で登録されている(画面=中央)。見つかったらタップし、指示に従って本製品のWi-Fiに接続する(画面=右)デバイス名やアイコンを設定し(画面=左)、最後に自宅のWi-Fiを設定すれば完了だ(画面=中央、右)早速、コンセントとして使ってみよう。
コンセント口を組み合わせてのオン/オフにも対応