「ポータブルWi-Fi」レビュー
25/03/2022
年明けから再び新型コロナウイルスの感染者が急増し、一部の都道府県ではまん延防止等重点措置の期間が延長されるなど、依然として予断を許さない状況が続く昨今。間もなく春休みシーズンとなるが、休暇中はワクチン接種のため自宅で安静にしたい、あるいは一家での外出を控えようと考える人も少なくないと思われる。【この記事に関する別の画像を見る】 そこで今回の当Stay at Home!企画では、少しでも多くの皆さんにコロナ禍によるストレスを解消していただきたく、タイトーが3月2日に発売したばかりの、同社の歴代40タイトルを収録した卓上サイズのゲーム機「EGRETII mini(イーグレットツー ミニ)」を使用した、横スクロールシューティングゲーム「ダライアス外伝」の初心者向けの遊び方をご紹介したい。 「ダライアス外伝」は、アーケードゲーム「ダライアス」シリーズの第3弾にあたる、1994年に稼働を開始した横スクロールシューティングゲーム。初代「ダライアス」はモニターを横に3台並べ、1つの巨大モニターとして機能する専用の大型筐体(※「ダライアスII」ではモニター2台分の筐体も登場した)を使用していたことで有名だが、本作は汎用ビデオゲーム筐体で遊べる、すなわちモニターのサイズは普通の1画面になって登場した。 今回、筆者が当企画で「ダライアス外伝」をピックアップしたのはいったいなぜか? その理由は、自機をパワーアップさせると敵や障害物をも貫通する、強力なウェーブを撃ちまくることが可能となり、とにかく快感であること。しかも、ありがたいことに「EGRETII mini」版には連射ボタンがあらかじめ搭載されている。敵のボスであろうと何であろうと、ボタンを押しっ放しの状態でかなり楽に戦えるので、これを利用しない手はないというものだ。 ピンチになったときのお助けアイテム、その名もブラックホールボンバーを使用すると、画面内のすべての敵および敵弾をブラックホールへと吸い込み、雷鳴のような派手なSEとともに一掃する演出も実に快感で、日頃のストレス解消にはまさに打ってつけだ。 敵の種類が豊富で、新しいステージに進むたびに「次はどんな敵が出てくるのかな?」というワクワク感が止まらない。そして各ステージの最後に待ち構える、海洋生物をモチーフにした全20種類の巨大戦艦の、あまりにもカッコよすぎるデザインと多彩な攻撃パターンは、敵ながらも思わず見とれてしまうほどの魅力にあふれている。 コロニー、洞窟、海底など、ラスタースクロールなどの特殊効果も用いて描いた各ステージのビジュアルも、プレーヤーのテンションを高めるサウンドなどの演出面もとにかく素晴らしい。筆者も久々に「EGRETII mini」で本作をプレイしたが、すでに発売から28年が経過している古い作品でありながらまったく古臭さを感じることなく、大いに楽しむことができた。 以下、かつて筆者が本作の攻略記事を、雑誌や攻略本に執筆をしていた記憶をたどりつつ、初心者にオススメの最も難易度が低いルートの攻略ガイドをまとめてみた。初めのうちは何度ミスをしても構わないので、まずはコンティニューを繰り返してエンディングまでプレイしてほしい。敵を倒したときの爽快感、ドット絵職人の匠の技が冴えまくった美しいビジュアル、そしてサウンドの素晴らしさにきっと魅了されることだろう。本稿が皆さんのゲームライフの一助となれば幸いだ。■ 「ダラ外」基本システム解説:空中ショットのパワーアップ方法が最大のポイント 自機の赤い戦闘機「シルバーホーク」(2Pは青い)は8方向レバーで操作し、Aボタンを押すと空中ショットおよびボムを発射し、Bボタンを押すとブラックホールボンバーを放つ。各ステージの最後に待ち構える巨大戦艦(ボス)を倒すとステージクリアとなり、上下いずれかのルートを選択後に次のステージへと進む。 特定の敵を倒すと出現する勲章(アイテム)を取ることで自機がパワーアップする。赤の勲章を取ると空中ショットが、緑の勲章を取るとボムのレベルが上がり、青の勲章を取ると敵の攻撃を防ぐアーム(バリア)が装着される。自機がやられてしまった場合は、リスタート時に空中ショットが1レベルダウンしてしまうが、ボムとアームのレベルはそのまま維持される。 特定の地点に空中ショットまたはボムを数発撃ち込むと、金または銀の勲章、1UPアイテムが出現することがある。金の勲章は、取ると画面内の敵および敵弾を全滅させる効果が発生し、銀の勲章は50~51,200点までのボーナス得点がランダムで加算され、1UPアイテムは文字どおり自機のストックが1個増える効果を持つ。特に、金の勲章と1UPアイテムは、出現させたら必ず取るようにしたい。勲章や1UPが隠された地点に弾が当たると一瞬キラッと光るので、これを目印にして出現地点を覚えるといい。 本作の攻略難易度を大幅に下げ、より遊びやすくための最重要ポイントは、場面によっては赤の勲章をわざと取り逃し、空中ショットのパワーアップを意図的に調整することだ。自機は赤の勲章を3個とるごとにレーザー、ウェーブ(小)、ウェーブ(中)、ウェーブ(大)+サーチオプションの順にパワーアップするが、3面以降では勲章を取る数を調整して、対ボス戦をウェーブ(中)またはウェーブ(大)+サーチオプションの2段階目の状態に合わせることで、格段に倒しやすくなるのだ。 なぜ、中、大ウェーブの2段階目で「寸止め」すると倒しやすくなるのか? その理由は、2段階目のときに発射できる、敵を貫通しない白のショットを利用して、敵に接近して撃ち込むことで素早くダメージを与えられるからだ。以下で解説するステージ攻略では、3面以降はこれらの2段階目の状態、通称「白玉ショット付き」に必ず調整しよう。これを知っているのと知らないのとでは、たとえ連射ボタンがあっても難易度に雲泥の差が生じる。 青の勲章の取り方にも、ちょっとしたコツがある。アームのレベルを問わず、自機がアームを装着していない状態で勲章を取ると、必ず耐久弾数が3発分のアームが装着される。一方、すでにアームを装着している状態で勲章を取った場合は、ノーマルのときは耐久弾数が+1発で、以下スーパーは+2発、ハイパーは+3発となる。 つまりノーマルアームのときは、アームが小さくしぼんだ状態、すなわち耐久弾数が残り1発分のときに勲章が出現したら、わざと敵または敵弾に当たってアームを消してから勲章を取ったほうが、耐久弾数が1発分おトクになるのだ。なお耐久弾数には上限があり、ノーマルは3発、スーパーは4発、ハイパーは5発までとなるので覚えておこう。 もうひとつ、本作を遊ぶうえでネックとなるのが、ステージをクリアするたびにゾーン(ステージ)が上下に分岐すること。次のステージは上下どちらに進めばいいのか、どっちのステージが簡単または難しいのか、最終的にどのルートを通れば攻略しやすいのか、あるいは楽しいのかを知るためには、何度も何度も繰り返しプレイすることが必要だ。「EGRETII mini」にはプレイデータのセーブ機能が搭載されているとはいえ、エンディングを迎えるまでの全7ステージをクリアするまでのルートをひとつずつチェックするのは、ゲームの腕に自信があるプレーヤーでも多大な労力を要するだろう。 そこで、以下のステージ別攻略ガイドでは、初心者にオススメの1ルート、全7面に絞って解説する。そのルートとは、1面クリア後のゾーン分岐を上、上、下、上、上、上の順に進む「A-B-D-H-L-Q-Vルート」だ。おそらくこのルートが、本作ならではの面白さを堪能しつつ、なおかつ楽に1コインクリアを目指せることだろう。 ちなみに、ゾーン分岐でどちらに進むのかを考えるのが面倒だからと、ずっと上または下に進んだ場合は、最終面および6面で全ボスの中でも1、2を争う強敵が出現してしまうので、慣れないうちは全部上または下ルートの選択は避けたほうがいい。 それでは、これから本編に入ろう。攻略は連射ボタンの使用を前提にしているので、通常の攻撃ボタンだけでプレイする場合は、パターンが多少異なるのであらかじめご注意を。また、対ボス戦はボンバーを一切使わずに倒す動画を用意したが、危険を感じたら迷わずボンバーを使い、ボスの攻撃が止まったスキに接近してどんどん撃ち込んでしまって構わない。動画では所々で細かいミスが交ざっているが、「連射ボタンおよび『白玉ショット付き』を利用すれば、これだけ楽に倒せるんだ!」ということがわかっていただけたら幸いだ。
GAME Watch,鴫原盛之
最終更新:Impress Watch