個人事業主待望のe-Tax送信アプリ! 「freee」の“スマホ電子申告”が快適・便利だった

個人事業主待望のe-Tax送信アプリ! 「freee」の“スマホ電子申告”が快適・便利だった

freeeなら、個人事業主がスマホアプリから直接、電子申告できるように

 「あれ? 確か確定申告ってスマホからできなかったっけ? ニュースとかで『スマホでできる』ってアピールしてたような……。」

個人事業主待望のe-Tax送信アプリ! 「freee」の“スマホ電子申告”が快適・便利だった

 その認識は半分正解、半分はずれといったところ。確かに給与所得者が、医療費が多額になった場合の所得税還付を受ける手続きなどは、国税庁のウェブサイトにある「確定申告書等作成コーナー」にスマホでアクセスすれば行うことができる。

 しかし個人事業主(厳密には報酬を「事業所得」として計上している個人)は、同サイトのスマホ版だけでは機能が足らず、どうしてもPC版サイトを利用しなければならないのだ。「確定申告のスマホ対応」は2019年あたりから段階的に拡大しているが、今年2月16日にスタートした「令和2年分確定申告」でも、この仕様は変わっていない。

国税庁のウェブサイトにある「確定申告書等作成コーナー」にスマホでアクセスしたところ。「収支内訳書や青色決算書を作成される方はパソコンをご利用ください」とある。つまるところ、個人事業主はスマホだけでは書類を完成させられない

 そんな中、freeeでは独自の対応を進めた。「確定申告書等作成コーナー」にアクセスすることなく、あくまでfreee製のスマホアプリにおいて、日常的な経理業務を行う延長線上で、年に一度の確定申告をオンラインで行えるようにしたのだ。「個人事業主が」「PCレスでも」「スマホ会計アプリから直接」の三拍子そろったことが画期的なのである。この機能は、「会計freee」の個人事業主向け有料プランの契約者が利用できる。

1月18日に開催されたfreeeの記者発表会の資料より。電子申告専用のスマホアプリが新規リリースされ、個人事業主でもPCレスでオンライン申告できるようになった

 その“スマホ電子申告”に必要になるものは、まず「マイナンバーカード」。これだけは意識的に取得しておかないとはじまらない。昨年の「マイナポイント」キャンペーンを契機に取得された方も多いはずだ。

 そして「マイナンバーカード読み取りに対応したスマートフォン」を使う。具体的な機種名は「JPKI(公的個人認証サービス)」のポータルサイトなどから一覧を確認でき、例えばiOS端末であればiPhone 7以降が含まれる(ただし最新のiPhone 12はリストに未掲載)。

 つまり、申告にあたってはきっちりとマイナンバーカードを電子的に読み取る方式だ。暫定発行されたID・パスワードを使う方式ではなく、あくまで王道を行く本格的な電子申告方法であり、来年以降も継続的に選択可能な手法になっていくことだろう。

freeeの“スマホ電子申告”ではマイナンバーカードが必須