「ポータブルWi-Fi」レビュー
25/03/2022
オリエンタルランドは、東京ディズニーリゾートの東京ディズニーシーでキャスト(準社員)ら約2万4000人を対象とした「サンクスデー」を1月17日に開催。上司である役員や社員たちがコスチュームに身を包み、約1万6000人の参加キャストをもてなした。年の一度のイベントに15周年の新コスチューム姿のミッキーマウスたちも駆け付けセレモニーを実施。一夜限りのスペシャルなプログラム満載で閉園後のパークは笑顔や歓声であふれた。「サンクスデー」が報道公開されたので、ハピネスあふれる様子をレポートする。
「サンクスデー」は1992年、東京ディズニーランド8周年の年に「準社員感謝デー」として始まったイベント。当時は東京ディズニーランドのトゥモローランドエリアのみを使用しディスコショーや大抽選会を行なうものだったが、現在では閉園後のパークを貸し切り、上司たちが日頃の感謝の気持ちをキャストに伝えるための大規模イベントとして発展。毎年1回開催されキャストが心待ちにしているというプログラムでもある。
また、キャスト自身にとってもゲストとしてパークを訪れることで、ゲストの気持ちを改めて考え、そして初心に戻る機会として重要な意味を持っている。キャスト全員が高いモチベーションでゲストサービスを行なえるようES(従業員満足度)活動の一つとして東京ディズニーリゾートが力を入れている施策の一つだ。
5年振りに東京ディズニーシーで開催された1月17日の「サンクスデー」、パークエントランスは参加キャストたちの熱気であふれ、期待値もMAX状態。ゲートが開かれると一人一人に特製のバンダナが手渡され“2017.01.17 THANKS DAY Today’s Information”と書かれた冊子を片手に15周年記念のデコレーションが施されたミラコスタ通りへ。
通りでは役員、社員らがコスチューム姿で列になりキャストたちをお出迎え。15周年記念のフラッグを振り、“いつもありがとう!”と書かれたボードを掲げ笑顔でハイタッチ。その列の先頭にはオリエンタルランド代表取締役社長兼COOの上西京一郎氏の姿も。リゾート内を常に美しく清潔にし、写真撮影などゲストのお手伝いをしてくれるカストーディアルキャストとして、サンクスデーでは思い出作りを手伝っていた。
開園前のパークエントランスは熱気にあふれていたミラコスタ通りでは役員、社員がズラリとならびキャストをお出迎えフラッグやボードでイベントを盛り上げ、感謝の気持ちを伝えていた株式会社オリエンタルランド代表取締役社長(兼)COOの上西京一郎氏もカストーディアルキャストとして参加。キャストとも記念撮影。まさにスペシャルな雰囲気参加キャストに配布された冊子とバンダナ。15周年ロゴ入りのキュートなデザイン「ピアッツァ・トポリーノ」ではセレモニー前に「東京ディズニーシー・マリタイムバンド」がステージに登場。7つの海を音楽で紹介し「東京ディズニーシー・テーマソング」から「When Your Heart Makes a Wish」までを披露。東京ディズニーシー15周年テーマソング「When Your Heart Makes a Wish」では自然と拍手と歓声も。
終わると同時に東京ディズニーリゾート・アンバサダー福本望氏が登場し「サンクスデーセレモニー」がスタート。「皆さんこんばんは!」と挨拶すると、「ピアッツァ・トポリーノ」全体から「こんばんは!」と大きな声で挨拶が沸き上がる。そして「さて、皆さんにご挨拶をするため加賀見会長と上西社長がこちらにお越しになります。皆さんあちらをご覧ください」と言うと、「東京ディズニーシー・テーマソング」が流れ、タウンカーに乗り、手を振るオリエンタルランド代表取締役会長兼CEOの加賀見俊夫氏と代表取締役社長兼COOの上西京一郎氏が登場。まさかの場所からの登場でキャストも驚きを隠せない様子だった。そしてステージでキャストに向けてメッセージを伝えた。
「東京ディズニーシー・マリタイムバンド」がセレモニー前にステージで演奏東京ディズニーリゾート・アンバサダー 福本望氏社長の上西氏は挨拶で、ウォルト・ディズニーの「ディズニーランドは永遠に完成しない」という言葉を引用。新たなイベント開催や新規アトラクションの導入、大規模開発など東京ディズニーリゾートが進化するなかで最大の魅力はキャストだと話した。また、SCSE(安全、礼儀正しさ、ショー、効率)を実践し、すべてのゲストに最高のハピネスを届けるというゴールを追求し続けることが大切と語り「力を合わせて、東京ディズニーリゾートがここでしか体験できない魅力に満ちあふれた世界で唯一のテーマパークとなるよう、一緒に頑張っていきましょう」と述べた。
キャストに向けて代表取締役社長兼COOの上西京一郎氏がセレモニーで挨拶続いて、会長の加賀見氏が挨拶。全キャストへねぎらいの言葉をかけるとともに、2020年にかけての2つのテーマパークでの新たなコンテンツの導入を紹介。そして「東京ディズニーリゾートの新たな成長に向けて、新しいステージに突入」と明言。そして「まさに“東京ディズニーリゾートの進化のスタート”であります。しかし、新しいアトラクションや施設を作ることだけがゲストに夢や感動を提供することではありません。そこには、なりよりもキャスト皆さんの一人一人のパワー、つまりゲストをおもてなしするソフトの力を掛け合わせることが絶対に不可欠。ハードとソフト、2つの融合が相乗効果をあげ、初めてゲストの皆さんに『今日は楽しかった、また来たいね!』と感じていただけるものと私は確信しております。これからも世界中でここでしか体験することのできない夢や感動を皆さんと創り、ともに進化してまいりましょう」とキャストを鼓舞した。
代表取締役会長兼CEOの加賀見俊夫氏さらに15周年のロゴ入りバンダナを振ってミッキーマウスをはじめとするディズニーの仲間たちがタウンカーに乗って登場。キャストたちも入り口で配布されたバンダナを高くあげ一緒にダンス。「15年間のさまざまな願いと想いが詰まったこの場所から、さらに輝く未来へと一緒に進んで行きましょう!」と福本氏が呼びかけるとエンターテイメント・プログラム「クリスタル・ウィッシュ・ジャーニー ~シャイン・オン!~」内の「東京ディズニーシー・テーマソング」がハーバーに響き出し、祝祭感と笑顔があふれ出す。ステージ、そして会場が一丸となってバンダナを振ると「When Your Heart Makes a Wish」が流れ、しゃぼん玉が舞い上がり大歓声が! ラストに全員で「きらめく海へ!」と空にバンダナや手をかざすと、同時にパイロが次々と上がりフィナーレへ。再びタウンカーに乗り込みミッキーマウスたちがグリーティングを行ない大興奮のなか、セレモニーは終了した。
ミッキーマウスやミニーマウスたちも新コスチュームでステージに登場セレモニーに参加している全員でバンダナを振り15周年をお祝い!「きらめく海へ!」の声とともにパイロが打ち上がり、大歓声が!ミッキーマウスたちがセレモニーのラストにポーズキャストの間をタウンカーに乗り、グリーティング「サンクスデー」では、「サンクスデーセレモニー」をはじめ一夜限りの特別プログラムを開催。スペシャルメニューとして新フレーバーの「きなこチュロス」をお披露目。キャストのアイデアが実現したフレーバーとして、この日だけの限定販売。初めての和風味を味わうために販売レストランは大にぎわいだった。
「サンクスデー」限定の「きなこチュロス」も登場また、スペシャルパッケージのキャンディーも配布。ブルーとピンクのパッケージには“いつもありがとう”の文字と15周年ロゴ、そして“THANKS DAY”のロゴをデザイン。ショップの入口で受け取り、手にしたキャストはうれしいサプライズ&ハピネスで笑顔になっていた。
ロゴ入りのキャンディはショップの入口で配布ショップでも通常営業と同様に買い物が楽しめると同時に、手づくりのボードもデコレーションされ笑顔あふれる雰囲気。「エンポーリオ」には、レジ前などにたくさんのメッセージが寄せ書きされたバージョンや凝った作りのボードがあり、和やかな雰囲気に。
人文字や宇宙をテーマにした凝ったボードなどもデコレーションアトラクションとともに、グリーティングやカストーディアルアートもお披露目。パークエントランス付近のディズニーシー・プラザでは、15周年コスチュームのミニーマウスもグリーティング。そのかわいらしさに全員がうっとり。一緒に記念撮影などをし、楽しむ姿も。また会長の加賀見氏もメディテレーニアンハーバー周辺でキャストと一緒に記念撮影。「体に気をつけて頑張ってください!」と声をかける場面もあり、キャストとの会話を楽しんでいた。
ミニーマウスと一緒にグリーティングを楽しむ場面もあった代表取締役会長兼CEOの加賀見俊夫氏がキャストと一緒に記念撮影する姿も15周年のコスキューム姿のミッキーマウスを描いたカストーディアルアートもいたるところに。全力でサプライズ&おもてなしする姿が見られた。
なお、「サンクスデー」では「ES・リコグニッション活動」の一つの「ファイブスター・プログラム」のように素敵なゲストサービスを行なっている上司に、“あなたの対応がすてきです!”と5つの星がデザインされたカードを参加キャストより手渡すプログラムも実施。ハピネスを相互に渡し合う試みが行なわれていた。少し照れながら渡し、受け取る姿に心が温かくなる瞬間をいろいろなエリアで見ることができた。
カストーディアルアートもサプライズであちこちに冊子に2枚付属。カードを手渡す姿をいろいろな場所で見ることができたパーク閉園後に約2時間半に渡って開催された東京ディズニーシーの「サンクスデー」。パークオープン中と同じ笑顔がさまざまな場所であふれ、パワーがみなぎる様子は、まさに東京ディズニーリゾートがなぜ魅力的な場所なのかの答えを表わしているようだった。
アトラクションやスペシャルプログラム、グッズにメニューとともに、キャストの力がパークを支えているのだと改めて感じられた今回のイベント。東京ディズニーリゾートを訪れた際には、キャストにも今まで以上に注目し会話を楽しんでみてはいかがだろう。きっといつも以上にハピネスを感じられるはずだ。
(C)Disney