4GBのメモリ空間でPCは使いものになるのか

4GBのメモリ空間でPCは使いものになるのか

使わないのに稼働させておくモバイルPCの自宅待機

 ここのところ、ちょっと思うところがあって、メモリ4GBのPCを持ち歩いている。もうすぐ発売されるSurface Goの下位機のスペックがメモリ4GBなので、それで実用になるのかどうかを再確認しておきたかったからというのもある。

4GBのメモリ空間でPCは使いものになるのか

 実際には1世代前の機種ではあるが、富士通の「LIFEBOOK UH75/B1」をここのところ携行している。手元のPCの中ではもっともメモリが少ないPCの1つだ。この製品、実測で769gと13型クラムシェルとしてはとても軽量で持ち運びの負担が少ない。Surface Goはオプションのタイプカバー込みでは765gになるので、重量的にはほぼ同じだ。実際の利用では、フットプリントが小さいことが望ましい作業シーンも多いので、どちらがよいとはいえないのだが、とにかく4GBのメモリ空間は実用では未踏の領域でもある。

 ぼく自身の個人的な考え方だが、PCの再起動は自分から進んでするものではなく、させられるものだと思っている。OSやドライバなどの更新はもちろん、シェルやアプリの暴走的な状態でにっちもさっちもいかなくなったときに再起動することで、いったん環境をリセットするわけだ。

 だから、普段持ち歩いているPCは、スリープ状態で持ち歩き、使うときにはそこから復帰させるということを繰り返している。自宅に戻ったら、液晶を開いてスリープから起こし、電源アダプタに接続して充電を開始する。そして液晶を閉じておく。翌日、持ち出すまではそのままだ。つまり、20時に帰宅して、翌朝9時にでかけるとすると、13時間は操作されることなく稼働状態が続く。それができるように、電源オプションでも、電源アダプタ接続時にカバーを閉じたときには何もしないように設定してある。日によっては出かけない日もあるし、別のPCを持ち出す日もあるから、実際、無操作で稼働しっぱなしの時間はもっと長いはずだ。

 操作しないPCをなぜ稼働状態のままで放置するのかというと、次に持ち出すときのために、各種クラウドストレージとの同期、メールやスケジュールの同期を最新の状態にしておくためだ。それらのインデックス作成などもバックグラウンドで処理される。でかけるときに電源アダプタを抜き、いったんカバーを開いて、もう一度閉じることでスリープに落ちるので、その状態でカバンに放り込んで外出する。