Windows PCを常に最新の状態に保つ方法5つ

Windows PCを常に最新の状態に保つ方法5つ

Windows 10には、いくつかのバグの修正を含む新しい更新プログラムが用意されていますが、これについて最近知った人も多いのではないでしょうか。

「自分のWindows PCが最新版じゃないなんて」とイライラする人もいることでしょう。

Windowsを更新していないと、散々な目にあう可能性もあります。Windows 10の更新プログラムは、OSに新しい機能を追加したり、改良を加えたりするものです。

この記事では、Microsoftのビルトイン機能を使って、Windows 10の最新の更新プログラムをインストールする方法を紹介します。

PCを最新の状態にしておくのが得策である理由

Windowsの更新を止めてしまいたくなったり、ソフトウェア更新の通知が表示されても、後伸ばししてしまうかもしれません。

悪影響はなさそうに思えるのですが、実はリスクを冒してまでソフトウェアの更新を遅らせる価値はありません。

プログラマーは、サードパーティの侵入を防ぐようソフトウェアの最適化に最善を尽くします。侵入を試みるハッカーは、プログラムのソースコードに抜け穴を見つけ、それを利用してあなたのデータを取り出そうとするかもしれません。

ソフトウェアの更新は、こうした脆弱性を見つけて修正し、プログラムやユーザーが保存する情報の安全性を高めるのです。

Windowsの更新プログラムも、バグに対処しています。

ソフトウェアが正常に動かず、エラーメッセージが表示されるのは、プログラムコードの誤りが原因です。プログラムを更新することは、自分のソフトウェアで最高のパフォーマンスを経験することを意味します。

「更新プログラムをインストールするのは面倒だし、今は都合が悪い」ということもあるでしょう。

けれども、長い目で見れば役に立つことなのです。

ここからは、パソコンで最新のWindows更新プログラムを受け取るためのトラブルシューティングの方法をいくつかご紹介します。

PCに最新版がインストールされているかどうか確認するには

まず、最もありがちなのが「すでに最新版のWindowsがインストールされて稼働しているものの、知らなかっただけ」という状況。

ありえないと思うかもしれません。そんなことになれば「通知」がWindowsのリマインダーだらけになり、時には画面にポップアップが表示されて、すぐに再起動するよう促されているはずだからです。

それなのに、なぜ見逃してしまう状況が起きるのでしょう?

それはおそらく、「Windows Update Medic Service(WUMS)」のせいです。

わかりやすく説明すると、これはバックグラウンドで動くソフトウェアで、Microsoftが実行したいけれど、全面的な更新の必要はない小さな修正を適用するために使われます。

また、Windowsアップデートコンポーネントの修復にも使われていて、新しい指示が滞りなく実行されるようにし、必要な時に補足データを追加します。

どんなWindows OSも、正常に機能するためにはWUMSが必要不可欠です。

何らかの理由で、Microsoftは小さなバグや問題をただちに修正しなければならないことがあります。このような小さな修正は、個別の更新ファイルを必要とする根拠にならないため(それでも修正は必要ですが)、MicrosoftはWUMS経由で修正を導入するのです。

そのため、WUMSは「タスクマネージャー」から無効にできず、その機能は常にバックグラウンドで動いています。

無効にしようとしてみても構いませんが、「Windowsサービスマネージャー」から行なわなければならないうえ、即座に「アクセスが拒否されました」というメッセージが出るでしょう。

また、「コマンドプロンプト」を使って苦労して無効にしたとしても、ある時点で「WaasMedic」がWUMSを再起動してしまうのです。

WUMSはまた、あなたが更新ファイルで身動きが取れなくなることがないよう、そしてユーザーエクスペリエンスが改善されるよう、PCへの更新ファイルのインストールを差し控え、適切な時に利用できるようにもしています。


   Windows PCを常に最新の状態に保つ方法5つ

WUMSは、問題に直面すると「Windows Update」を再起動させ、修復を試みます。もし、「WaaSMedicSvc」がいつもよりRAMやCPUを使っていることに気づいたら、それはほぼ間違いなくこの状況が発生しているからです。

別の可能性としては、単にMicrosoftがこの更新プログラムをまだPCに展開していないことが挙げられます。

過去には、Microsoftが一部の更新プログラムの導入に、通常よりも時間をかけたことがありました。

つまり、PCがスムーズなダウンロードのための環境を十分に備えているかどうかをMicrosoftがはっきりつかむまで、あなたにはWindowsを更新する選択肢が与えられないということです。

「更新プログラムのチェック」を活用する

PCが最新版Windowsを使っていないことがはっきりしたら、「更新プログラムのチェック」で、更新していないプログラムがあるかどうか確認できます。Windows 10では、次の手順で行なってください。

1. タスクバーの左にあるWindowsアイコンをクリックして、「設定」を開く。

左のほうの「設定」のアイコンを探すか、「Windowsキー+I」のショートカットを使う。

2. 「設定」の画面で「更新とセキュリティ」を探し、左側のメニューから「Windows Update」を選ぶ。

3. 最後に「更新プログラムのチェック」を選択する。

「Windows Update」のオン・オフを確認する

「Windows Update Medic Service」が無効になっていたということもあり得るでしょう。

Windowsはデフォルトで自動更新に設定されているとはいえ、最新版のOSが動いているかどうか、自動でダウンロードされるよう設定してあるかどうかを手動で確認する価値はあります。

Windows 10での確認の仕方は次の通り。

1. 「設定」>「更新とセキュリティ」>「Windows Update」を選択する。

2. 次に、「更新を7日間一時停止」が有効か無効かを確認する。一時停止している場合は再開する。

ソフトウェアの更新プログラムを自動的にインストールしてもらうのは、手動でやらなければならないよりずっといいものです。

サービススタック(Windowsの更新プログラムをインストールするコンポーネント)も改善されます。サービススタックは、Windowsを強化することによって、更新プログラムをスムーズにインストールできるようにしてくれるものです。

「サービススタック更新プログラム(SSU)」は、「累積更新プログラム」や「マンスリーロールアップ」「セキュリティ更新プログラム」を確実にインストールできるようにしてくれます。

「更新の履歴を表示する」を活用する

状況をもっと良くつかむための奥の手として、前回のソフトウェア更新時期をいつでも確認することができます。

Microsoftは、1カ月の内に2つの更新プログラムを提供することはありません。最近Windowsが更新されたら、おそらく2~3週間は次の更新はないでしょう。

1. 「設定」>「更新とセキュリティ」>「Windows Update」を選択する。

2. 「更新の履歴を表示する」を選択する。

Windows Update「トラブルシューティングツール」を実行する

時には、「Windows Update」が新しい更新プログラムを検知しなかったり、更新プログラムがあるのにダウンロードし損ねたりすることがあります。

そんな時は、もともと備わっている「Windows Update」の「トラブルシューティングツール」を使って問題解決を図ることができます。

「Windows Update」に問題が起きる主な理由は3つあります。

「オプションの更新プログラムを表示」を使う

おそらくあなたは、基本的な「Windows Update」をすべて手に入れ、念には念を入れて、ほかにも何かないかと探しているのだと思います。

それなら、PCを最適化し、特定のハードウェアの性能をアップさせるのに役立つオプションの更新プログラムのセットがあります。

検索バーに「オプションの更新プログラムを表示」と入力するだけ。画面上部に表示されるタブをクリックしてください。

セキュリティ機能が向上したWindowsで作業を再開しよう!

これらのソフトウェアの更新プログラムをダウンロードするのは、時に時間がかかるし、根気がいる作業かもしれません。

ですが、こうしたプログラムが私たちの仕事を守り、保証する点において、見えないところで果たしている重要な役割を忘れないようにしましょう。

一旦最新版WindowsをPCにインストールすれば、自分のデータは以前よりずっと安全だと知りつつ、仕事に戻ることができるのです。

Original Article: Why Is the Latest Windows Update Not Showing on My PC? by MakeUseOf