「ポータブルWi-Fi」レビュー
25/03/2022
新品のAndroidスマホは、通常は軽快に素早く反応します。ところが、使っているうちに、だんだん反応が鈍くなったように感じられてくるものです。
動きが遅くなるのには、さまざまな理由が考えられます。長く使っていれば仕方がないことですが、部品が劣化したからかもしれません。
あるいは、気づかないうちに、自分でスマホのパフォーマンスを悪くしている可能性もあります。特に、デバイスが古いわけではないのに動きが鈍いときは、これが当てはまります。
ここでは、Androidデバイスの動きを遅くする可能性がある誤った使い方と、その対処法をお教えします。
Androidスマホにたくさんのアプリを入れていることは、パフォーマンスの悪化を招く、最もありがちな原因の1つです。
アプリを実行するには、メモリとストレージを必要とします。ですから、アプリが増えればそれだけ、限りあるリソースを多く消費してしまうのです。
アプリが多ければ多いほど、バックグラウンドで実行されるプロセスの数も多くなるので、デバイスのパフォーマンスが落ちます。アプリが多いと、バッテリーがすぐになくなる原因にもなります。
数あるアプリの中で、Facebookのようなソーシャルメディアのアプリや、お気に入りのニュースサイトのアプリがこれに当てはまるでしょう。
アプリはそれぞれ違います。膨大なリソースが必要なアプリもあれば、安価なデバイスでも少ないリソースで実行可能な、軽いアプリもあります。
リソースを使う原因としてよく挙げられるのが、ゲームアプリです(特にロールプレイング系とバトルロイヤル系)。
けれども、「Facebook」のように日常的に使うアプリでも、Androidスマホのパフォーマンスを妨げることがあります。特に「Facebook」と「Snapchat」は原因として名前が挙がることが多く、よく使われるアプリでAndroidの動作を遅くするもののリストには、必ず入っています。
解決策は、代わりに軽量版のアプリを使うことです。軽量版アプリは普通、名前に「Lite」がついています。
例えば「Facebook Lite」は「Facebook」の軽量版で、容量はたったの1.6MB。63MBあるメインのアプリと比べて、ずっと小さいのです。
そして、「Instagram」に最も時間を費やしている人向けには、「Instagram Lite」があります。
ただし、軽量化の動きに応じる開発者は多くありません。アプリに軽量版があるかどうかは、以下の手順で簡単にわかります。
ソフトウェアのアップデートは、デバイスが適切に効率良く機能するためには欠かせません。また、デバイスの速度を遅くしている可能性がある既存のバグも修正してくれます。
さらに、デバイスを脆弱にするセキュリティの抜け穴もふさいでくれます。
ですから、OSもアプリも、アップデートが利用可能になったら、いつもできるだけ早くインストールすべきです。とはいえ、アプリのアップデートを常に把握しておくのは面倒だ、というのもわかります。
その場合は、自動アップデートを有効にしておくといいでしょう。
アプリの自動アップデートを有効にするには、以下の手順を行なってください。
設定に問題がないのに、Google Playストアが自動でアプリをアップデートしないときは、こちらをお試しください。OSの場合は、アップデートがあれば、デバイスが自動で知らせてくれます。
デバイスのストレージには、いつも空き容量がなければなりません。これは、非常に重要なことです。
なぜなら、アプリやOSが実行されるにはストレージが必要ですし、ストレージの空き容量がほとんどないと、SSD(ソリッド・ステート・ドライブ)の読み書きの速度が落ちるからです。
つまり、ストレージの容量が少なくなると、システムのスピードが遅くなり、パフォーマンスが悪くなるのです。
何がストレージを使っているかを確認するには、「設定」>「デバイスについて」>「ストレージ」を選択してください。スマホの機種によって、細かい手順は異なります。
見つからないときは、「設定」アプリの検索バーで「ストレージ」を検索してください。ストレージの空き容量が少ない場合は、スマホ最適化アプリを使えば、苦労せずに空き容量を増やせます。
ホーム画面とパフォーマンスの悪さを結びつけることはあまりないのですが、ホーム画面も原因の1つになります。
ホーム画面にたくさんのウィジェットがあると、メモリの消費が増えるので、Androidスマホの動きがすぐに鈍くなってしまいます。ホーム画面をすっきりとシンプルにしておけば、リソースが解放されます。
パフォーマンスの改善はわずかですが、やらないよりはいいでしょう。
最後にスマホの電源をオフにしたのはいつだったか、覚えていますか? 覚えていないなら、電源を落として新たに起動し直してもいいころです。
長時間オフにしておく必要はなく、ただデバイスを立ち上げ直せば、それで終わりです。この操作で、今あるバグも修正されるかもしれません。
タスクキラーのアプリは、メモリを解放するという謳い文句で知られています。
こうしたアプリのもとになっている考え方は、バックグラウンドで実行しているプロセスの数を減らしてメモリを解放すれば、パフォーマンスが良くなるというものです。
ところが、これはもちろん真実ではありません。実は、バックグラウンドのプロセスは終わらせる必要がないのです。Androidが自動でやってくれるのですから。
タスクキラーは、パフォーマンスを良くするどころか、その逆のことをしています。
タスクの中には、システムを動かすために必要なものもあるので、そうしたタスクを終了しても、タスクが動かなくなるわけではありません。それどころか、終了後すぐに再起動されるので、デバイスのパフォーマンスを妨げてしまうのです。
ですから、厄介なタスクキラーは使わないのが賢明です。
タスクキラーと、アプリを手動で終わらせることは、パフォーマンスに同じような影響があります。アプリを最初から立ち上げ直すより、開いているうちにそのアプリに戻るほうが、明らかに簡単です。
アプリを無理に終わらせて、また立ち上げ直すと、最初からやり直すために余分な作業が必要になります。Androidは、バックグラウンドでいくつかのアプリを動かしたままにしておき、必要なときにさっと戻れるようにしています。
しかもAndroidは自動でメモリ管理もしています。ですから、心配する必要はないのです。
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ここで取り上げた誤った方法をすべてやめれば、Androidスマホの処理速度をアップすることができます。これらは、コストをかけずにデバイスのパフォーマンスを良くするための、ごく基本的な方法です。
デバイスのパフォーマンスをさらに最大限まで上げたい方は、ぜひ上級編もご覧ください。
Original Article: 8 Common Mistakes Slowing Down Your Android Phone (And What to Do Instead) by MakeUseOf