スマホの画面割れ。修理費用は何であんなに高いの?

スマホの画面割れ。修理費用は何であんなに高いの?

スマホの液晶画面が壊れたら交換する必要がありますが、その費用が安くないことはご存知でしょう。

スマホ画面の交換はとてもお金がかかるので、懐が痛むのを避けたくて、画面のヒビをかいくぐってスマホを使っている人たちもいるほどです。

しかし、スマホ画面の修理にそんなに費用がかかるのはなぜでしょう? 何がそんなに値段を引き上げているのでしょうか? その理由をいくつかご紹介しましょう。

1. 破損した画面を取り外すのが大変

スマホに新しい画面を取り付ける前に、まず壊れた画面を取り外す必要がありますが、これが結構大変な作業です。精密ドライバーと電子デバイスオープニングツールの両方が必要であり、素手や包丁でだけではできません。

また、偶然必要なツールを持っていても、破損した画面を取り外すプロセスは厄介で、スマホのバッテリーを取り外したり、さまざまなリボンケーブルを抜いたりしなければなりません。手先が利いて、すべきことを明確に計画する必要があります。

ほとんどのスマホユーザーは画面を取り外す作業に熟練しているわけではないため、自分でリスクを取る代わりに、プロに任せることが多くなります。そのため、画面交換料の一部は画面を取り外す作業に充てられます。

しかし、自分で画面交換に挑戦してみたい場合は、破損したスマホ画面のディスプレイを交換する方法に関するこちらの記事(英文)を参考にしてください。

2. スマホの画面は単なるガラス板ではない

スマホの画面は、スマホの上に薄いガラス板を1枚置いてあるだけだと思いがちですが、実は違います。

画面の表面は確かにガラスの層になっていますが、一般的なガラスではありません。この一番上の層は通常、アルミノケイ酸塩と呼ばれる素材で、アルミニウム、シリコン、および酸素で合成されています。

スマホのメーカーは、この特別な種類のガラスを選んで使用しています。一般的に耐久性が高く、スマホの画面に求められる品質だからです。その分だけ、スマホの画面の価格は高くなります。

2番目の層は、不活性ガスか空気でできた小さなスペースになっていて、画面上でタッチした位置を特定するのに役立ちます。その次の層もあり、ここはちょっと複雑です。

3番目の層は、基本的に小さなワイヤーでできたグリッドになっており、このワイヤーが連携して電界を生成しています。指が画面に触れると、このフィールドで電流が止まったり中断されて、タップしたと解釈されます。少なくとも最近のスマホはそういう仕組みになっています。

旧世代のスマホには、抵抗型タッチスクリーンと呼ばれるものがあります。これは、グリッド全体で電流の流れの中断を検出する方法でなく、単に圧力を検出します。ただし、これらの異なるタッチスクリーンはどちらも、特定のITOコンダクターと、パフォーマンスに最も重要なその他の複雑な技術的機能を必要とします。

最後の層はまたガラス板で、背面に付着している接着剤でスマホに取り付けられるようになっています。

これらの各層は個別に製造され、慎重に重ね合わせて、1枚のスマホ画面になります。ご多分に漏れず、こうしたプロセスごとに費用がかかるので、画面交換の総額も高くなります。

3. 大手ブランド店での修理は高額になる

消費主義の不思議な世界では、ほとんどのものに言えることですが、人々は有名ブランドに傾倒しがちです。


   スマホの画面割れ。修理費用は何であんなに高いの?

そのため、多くの人が、AppleやSamsungなどの大手ブランドが提示する公式交換費用の数分の一の費用でスマホの画面をうまく交換できるというローカルの店に大切なスマホを手渡すリスクを冒すことに躊躇します。

もちろん、はるかに手頃な価格でこのサービスを提供できる小規模店もありますが、正確には交換の規範に則っていません。

画面交換を地元の店にしてもらうと、キャリブレーションがヘタ、スクリーンに不具合があるなど、多くの問題を引き起こす可能性が多分にあります。

もちろん、費用があまりかからないという理由で地元の店を試してみても構いませんが、これにはリスクが伴うことに注意しましょう。

また、Appleなどの公式メーカーは、交換された画面が正しく機能するかどうか確認するためにいくつもテストを行ないますが、地元の交換サービスや小規模の交換サービスはそこまで徹底していないかもしれないことも留意しましょう。

4. LCDとOLEDの違い

長い期間にわたって、スマホメーカーはスマホの画面にLCD(液晶ディスプレイ)を使用してきました。しかし、最近、これは変わってきています。

2~3年前に、SamsungはOLED(有機発光ダイオードディスプレイ)と呼ばれるものを開発したと発表しました。

ざっくり言うと、OLEDのスクリーンは個々のピクセルごとに独自に光を生成できますが、LCDスクリーンはフィルター処理されたバックライトに依存しています。人によって好みは異なりますが、要するにOLEDの方が高価です。

そのため、スマホの種類も画面交換費用に直接影響します。

たとえばiPhone 5などの旧式のスマホの場合は、OLEDではなくLCDのディスプレイを使用しているという理由で、交換費用が少し安くなるかもしれません。

それより新しいスマホで今日市場に出回っているもののほとんどはOLEDのディスプレイを使用しているので、より最新のデバイスが欲しいなら、より高額な交換費用を負担する必要があるかもしれません。

結論:破損を予防することが最善の策

こうした高額な画面交換費用を払わないようにする最善の策は、スマホをしっかり保護することです。

まず、強化ガラスのスクリーンプロテクターを購入しましょう。画面の傷やひび割れを防止する効果があります。

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スマホの画面が粉々になるのを避けるには、スマホが落下した時にできるだけしっかり保護できるがっちりしたケースを購入することが一番です。

画面が粉々になるのを防ぐために、衝撃を吸収するように特別に設計されたケースもあります。

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また、画面が落下に耐えられずに破損して、突然多額のお金を支払わざるを得なくなるのを避けるために、スマホの破損保険に加入することも検討する価値があります。多くのメーカーが独自の保険サービスを提供していますが、自分で外部の保険会社を見つけてもいいでしょう。

概してスマホの画面は破損しやすいので、一生スマホの落下に対処せずにいられる人はそう多くありません。

私たちにできることは、スマホという高額の小さなテックをできるだけ保護して、あとは何事もないことを願うばかりなのです。

Original Article: Here's Why Phone Screens Are So Expensive to Replace by MakeUseOf