iPhoneやMacの「集中モード」を使いこなす! 知っておくべき5つのステップ

iPhoneやMacの「集中モード」を使いこなす! 知っておくべき5つのステップ

何かに「集中」することは、ときに難しいことがある。スマートフォンやタブレット端末、PCなどたくさんのデヴァイスがいろいろな通知を送ってくると、ありがたいどころか気が散ってしまうばかりだろう。

だが、これらのデヴァイスにアップルの新しいOSがインストールされているなら、集中しやすくしてくれるツールがある。「iOS 15」「iPadOS 15」「watchOS 8」「macOS Monterey」(2021年秋に公開予定)で利用可能な「集中モード」だ。

この機能では、さまざまな集中モードを個別に作成することで、集中が妨げられる通知があった場合にどれを許可するのか制御できる。また、必要に応じてホーム画面の設定を変えたりもできる。

例えば、9時~17時までは仕事に必要なすべてのアプリと同僚からのメッセージだけを表示したければ、集中モードの「仕事」をカスタマイズして有効化すればいい。睡眠を妨げられたくなければ、「おやすみモード」がある。今回は、この集中モードをカスタマイズする手順について紹介していこう。

1: まずはOSのヴァージョンを確認

まず、手元のデヴァイスを集中モードに対応したOSにしておく。iPhoneならiOS 15、iPadにはiPadOS 15、Apple WatchにはwatchOS 8、MacにはmacOS Monterey(現時点ではベータ版)が必要だ。

iPhoneやMacの「集中モード」を使いこなす! 知っておくべき5つのステップ

これらのヴァージョンをインストールしていなければ、数多くの新機能からOSのインストール手順まで詳細をまとめた記事を参照してほしい。また、アップデート前にデヴァイスのバックアップも忘れずにとっておこう。


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集中モードは最大10個まで作成可能で、すべてコントロールセンターからアクセスできる。

最近のiPhoneやiPadなら、画面の右上隅からスワイプダウンするとコントロールセンターが開く。顔認証機能「Face ID」に対応しない旧モデルなら、画面の下からスワイプアップする。Macの場合は、「macOS 11 Big Sur」以降のメニューバーにあり、Apple Watchの場合は画面を下からスワイプアップすれば開く。

また、iPhoneとiPadでは「設定」>「集中モード」から、Macでは「システム環境設定」>「通知」からも設定を変更できる。MacとApple Watchではスクリーンのレイアウトを変更できないなど、iOSとiPadOSの集中モードよりも機能が少なくなっている。

2: 「集中モード」の挙動を理解しておく

ひとつ重要な点がある。集中モードをオンにすると、連絡先に登録された相手に集中モードの状況が見える状態になるのだ。アプリが集中モードに対応しており、そのアプリに状況の共有を許可していた場合に、通知がオフになっていることが連絡してきた相手にわかる。これは、ほかのメッセージアプリのステータス機能と似ている。

ただし、集中モードに付けられた名称は見ることができない。すべての集中モードは、設定メニューで「集中モード状況」をタップして切替ボタンを押すことで、状況の共有をオフにできる。

複数のアップル製デヴァイスをもっている場合、集中モードはすべてのデヴァイス間で同期される。このためデヴァイスごとに新たに作成する必要はない。

また、集中モードをiPhoneでオンにすると、その他すべてのデヴァイスでもオンになる。ただし、「設定」>「集中モード」にある「デバイス間で共有」の項目から、デヴァイス間の共有はオフにもできる。