黒田瑞貴、スーファミ版アドベンチャー「クロックタワー」に挑戦

黒田瑞貴、スーファミ版アドベンチャー「クロックタワー」に挑戦

インプレスeスポーツ部女子レトロゲーム班

 こんにちわ、黒田瑞貴です! レトロゲーム企画8作品目の今回は、ヒューマンから発売された「クロックタワー」です。26年前の9月に発売されたゲームで、レトロゲーム配信サイトプロジェクトEGGで週間ランキング1位になっていたので、今回この作品にしてみました! プロジェクトEGGでは440円で購入可能です!

レトロゲームは、ビジネス向けのPCでもさくさく動くということで、この連載ではマウスコンピューターさんの「mouse F5-i5」を利用していきます。おもな仕様は、Core i5-10210U、メモリ8GB、SSD 256GB、フルHD液晶を搭載しています。レトロゲームをプレイするさいの参考にしてください

 スーパーファミコン専用ソフトとしてリリースされたサバイバルホラーゲームで、配信のコメントや周りの方でも「プレイしたことある!」、「懐かしい」のお声が今までで1番多かったです! クロックタワーシリーズ第1作品目で、プレイヤーは主人公のジェニファーを操作し、殺人鬼や超常現象などから逃れ、館からの脱出を目指します。

タイトル画面

 ゲームを起動すると、メニュー画面に。わぉ、親切設計! レトロゲームは、はじめるまでも一苦労なものもあるので、この辺、初心者にも優しくて嬉しいです。

メニュー画面

GAMESTART → 最初からQUICKSTART → 物語のあらすじ飛ばしたところからCONTINUE → 最後に殺されたところの少し前からENDINGLIST → どのエンディングをだせているか確認できるSTEREO → 音の設定

 ゲームスタートを押すと、すぐにムービー(物語)が始まります。孤児院で育った主人公達が、北欧の大きな屋敷に引き取られることになり、引率してくれる教師のメアリーと共に、クロックタワーと呼ばれる屋敷に入って行きます。先生に大広間で待つように言われますが、なかなか戻ってこないので探しにいくと、さっきまで一緒にいたみんなが忽然と姿を消します。

 皆を探しに……、この屋敷を出るために……、ここからプレイヤーは脱出を開始します。

冒頭の物語

 操作方法はキーボードとパッドの2種類ありますが、今回はゲームパッドでプレイすることにしました! 2Dグラフィックの画面をカーソルで指示して操作する、ポイント&クリック方式です。廊下や部屋の中で気になったの物の上にカーソルをもっていき、クリックすると、物を調べたりアイテムとしてゲットできたりします。

 集めたアイテムは、特定の場所で使えたり、使えなかったり……。というのも、アイテムの湧きがランダムで、前回ここにあったはずの鍵が無い‼なんてことも。屋敷の中のどこかには必ずあるので、前回の場所にない場合は努力で探します。ただ、屋敷がとてつもなく広いです。変なところで「難易度!!」ってなりました(笑)。

 ストーリーを進めるためにも、探索が大事になってくるこのゲーム。アイテム探しのために部屋を物色していると……、

オウムからの死亡

 オウムに殺られたり

鏡から出てくる手からの死亡

 鏡から突然出てくる手に、首を絞められゲームオーバーなど。意味が分からないくらいあっさり殺されてしまいます。

 日本でサバイバルホラーゲームといえば、バ〇オハザードなんかが有名ですが、あんなに主人公強くないです。ジェニファー、めっちゃか弱いです……。もうどんだけか弱いかって言うと、オウムに殺されるんですから、今まで出会った人間で最弱クラスです。

 攻防戦を楽しむゲーム! と書いてあったのですが、攻防戦の「攻」の部分が一生出てこない気がする。と思いながら続けます。アクションゲームと書いてあるサイトもあったのですが、死にゲーに感覚は近いです……。触っちゃいけないもの覚えていく感じとか、回避の方法を覚えるとか。

 何度もデスを繰り返しながら屋敷を探索していると、一緒に屋敷に来たローラの遺体が!

 そんでもって、シザーマンも、どん!

黒田瑞貴、スーファミ版アドベンチャー「クロックタワー」に挑戦

シザーマン登場!

 シザーマンが現れると、BGMが流れ始めます。これが狙われている? という一種の合図のようなものみたいです。それまでは基本的に環境音だけなんですが、それもそれでホラゲーらしくて……嫌です(笑)。環境音だけって……怖くて、私は苦手です。ぅう。

 BGMにも結構焦るんですが、加えてジェニファーの動きが機敏じゃない事にさらに焦ります(笑)。初めてシザーマンと対峙した時はほぼパニック状態。

シザーマンにはやっぱり殺られる

 あっけなく殺られるのですが、クロックタワーシリーズ1作目には任意セーブがない代わりに、部屋に入るとオートセーブされる仕組みになっています。なので倒されてタイトルに戻ったら、コンテニューすれば殺される1つ前の行動からやり直すことができます。私はこの仕様でも十分でしたが、EGGでは最大10個までのセーブデータが作れるので、心配な方はそれも合わせて使ってもいいかも知れません。

 ちなみに、シリーズ2作目からはセーブ機能も追加されたそうです!

 こんなか弱いジェニファーですが、シザーマンとの攻防戦(?)や、あらゆる仕掛けから唯一逃げられる可能性がある方法があります。それがスタミナがある状態での、パニックボタン連打です。

 スタミナは赤の瀕死状態から青のフルまで存在して、左下のジェニファーの顔でいつでも確認が可能です。減ったスタミナは座るボタンで座ると回復が始まります。戦闘が始まる時や、怪奇現象が起きる部屋に入る前までに、座って回復をしましょう。

ジェニファーの顔

 そしてこのジェニファーのアイコンが点滅している間が、パニックモードです。このパニックモード中にのみ、パニックボタン(Xボタン)連打で回避行動をとれます。

 先ほど逃げられる可能性があるという、まわりくどい書き方をしたんですが、このパニックボタンも絶対ではないんです。なので可能性っていう書き方にしました。実際にクライマックスのシーンでは、一定の確率で出現する先生に、一定の確率で殺されるみたいです!

 もちろん、その一定の確率とやらを、運よく引きました。

安定の引き

 まじで心臓飛び出るほどびっくりしました。ボタンも効かず……。というかびっくりしすぎて、ちゃんと押せてたのかも不明。

 実際配信見返したら、心臓は出てないものの、目ん玉は飛び出てました。危なかったです。

目ん玉が飛び出てた筆者

 環境音だけでやっていると、ちょっとした音の変化なんかでも十分に驚けます。目ん玉出るくらいには。こんだけ絶叫しといてなんですが、絵はリアルすぎないのでホラー苦手な方でもできるゲームだと思います……。実際ホラゲー苦手な私もクリアはできたので!

無事エンディング!

 ゲームクリアには、条件ごとに9つのエンディングが用意されています。何もかも投げ出し、誰も助けない。謎も解き明かさないまま逃げると、1番下のHルートのエンディングに行きつきます。ちなみにHルートは屋敷から逃走中、シザーマンに殺される最悪な終わり方でした。

 ここからH→G→F→E→D→C→B→Aそして最後に、隠しのエンディングルートSが用意されています。

 エンディングが1つ1つ凝ってくれてて、すごい良い……。Sが1番良い終わり方なので、もちろんSも観たいんですが、エンディングムービー9つ全て違うので、「うーーーん! 全部見たい!!」。この意欲で、また違うルートで始めたくなっちゃうんです。

全部で9つあるエンディング!

 というわけで今回はクロックタワーやっていったんですけど、私これめちゃくちゃ好きです! ホラーゲームとしての度合いも私にはちょうど良くて、謎解き要素と、不気味なストーリー、何よりもエンディングがしっかり9つ用意されているのに、愛を感じますね! 理不尽な死に方をしても、この愛で乗り切れます。皆さんも、ちょこっとビクッとしたくなったら、ぜひクロックタワーに行ってみて下さい。

 今回もご清覧ありがとうございました。

インプレスeスポーツ部女子レトロゲーム班『クロックタワー』1回目インプレスeスポーツ部女子レトロゲーム班『クロックタワー』2回目