【アンケート結果】家庭学習におけるデジタル端末の活用状況

【アンケート結果】家庭学習におけるデジタル端末の活用状況

調査名:『家庭学習におけるデジタル端末の活用状況』対象者: 公立の小中学校に通う児童・生徒の保護者(全国)調査方法:インターネット調査調査期間:2021.5.30~6.1有効回答数:500名(男性265名 女性235名)●ほぼ3人に2人(64.4%)は、子どもがパソコン、タブレット、スマートフォンなどのデジタル端末を家庭学習に使ったことが「ある」と回答。●デジタル端末を使ったことがある児童・生徒のうち、7割近く(67.1%)が、週に数回以上利用していた。●デジタル端末の活用については、「よいと思う」(26.0%)、「どちらかというとよいと思う」(37.0%)の合計が63.0%であり、肯定的な保護者の割合が高かった。●デジタル端末での家庭学習のよい点は、「学習効率がよい」(38.2%)、「いつでもどこでも学習できる」(38.0%)など、効率性や利便性を評価する声が多かった。「学習効率がよい」という回答の割合は、小1~小3(36.3%)、小4~小6(37.7%)、中1~中3(40.6%)と、学年が上がるにしたがい増えていく傾向が見られ、高学年と中学生では、もっとも多い回答となった。●デジタル端末での家庭学習で、不満・不安な点は「子どもの健康面が心配」(32.6%)との声が多く、端末の操作や機能に対しての不安は、あまり感じていない様子がうかがえた。〈教科書紙面のQRコードコンテンツについて〉●QRコードコンテンツを「知っている」と回答した保護者の割合は26.6%と低いが、その効果については「学習への興味が高まる」(52.8%)、「学習理解が深まる」(31.0%)と、肯定する声が多いという結果が出た。●学年別に見ると、QRコードコンテンツを家庭学習でもっとも活用しているのは小学1年生で、26.8%が活用したことが「ある」と答えた。 Q1. お子さんは、パソコン・タブレット・スマートフォンなどのデジタル端末を家庭学習※に使ったことはありますか。(単数回答)※家庭学習とは・・・学校での授業を除く、家庭での学習全般とします。ほぼ3人に2人以上はデジタル端末を家庭学習に使ったことが「ある」(64.4%)と回答。一方、家庭学習でデジタル端末を使ったことが「ない」(29.2%)という回答も約3割に達した。学年による目立った傾向は、特に見られなかった。

※Q1で「ある」と回答した方に伺います。

Q2. 今年4月以降に、家庭でデジタル端末をどのくらいの頻度で使いましたか。(学習利用のみ)(単数回答)使用頻度は、「週に数回」(38.8%)、「毎日」(28.3%)の順に多かった。Q1で「家庭学習にデジタル端末を使ったことがある」と回答したうちの7割近くが、高い頻度でデジタル端末を活用していた。

Q3. デジタル端末を活用した家庭学習では、どの教科の学習を行いましたか。(複数回答可)

「算数・数学」(73.3%)、「国語」(62.1%)の順に、デジタル端末を活用しているという回答の割合が多かった。「英語」に関しては、学校での外国語活動が始まる小学3年生以上に限ると50.0%、中学生以上に限ると58.3%となり、学年が上がるにしたがい、「英語」での利用度は高くなっていた。

【アンケート結果】家庭学習におけるデジタル端末の活用状況

Q4. 家庭で学習のために使ったことのあるデジタル端末はどれですか。(複数回答可)

「タブレット」(75.5%)がもっとも多く、「パソコン」など他のデジタル端末に比べ、2倍以上の割合を示した。

Q5. デジタル端末は、どのような場面で使いましたか。(複数回答可)

「通信教育に使った」(37.9%)がもっとも高く、次いで「学習アプリの問題を解いた」(32.0%)となった。 学年別に見た場合、小学生では10%台だった「学習でわからないところをネット検索した」が、中学生では27.9%となり、もっとも多い回答となった。

Q6. 保護者として、今後、現在よりも積極的に、デジタル端末を家庭学習に使ったほうがよいと思いますか。(単数回答)

デジタル端末の活用に肯定的な「よいと思う」(26.0%)と「どちらかというとよいと思う」(37.0%)の意見を合わせると63.0%となり、「どちらかというとよいとは思わない」(6.4%)、「よいとは思わない」(2.0%)を合わせた8.4%を、大きく上回った。一方、「どちらともいえない」という回答も28.6%あり、デジタル端末の家庭学習への活用について、まだ判断しかねている保護者も多くいることがわかった。学年による目立った傾向は、特に見られなかった。Q7. デジタル端末での家庭学習で、よいと思う点はなんですか。(複数回答可)「学習効率がよい」(38.2%)「いつでもどこでも学習できる」(38.0%)と、学習におけるデジタル端末の効率性や利便性に、メリットを感じている回答の割合が高かった。

学年ごとに見た場合、「学習効率がよい」という回答の割合は、小1~小3(36.3%)、小4~小6(37.7%)、中1~中3(40.6%)と、学年が上がるにしたがい増えていく傾向が見られ、小学校高学年と中学生では、もっとも多い回答となった。

Q8. デジタル端末での家庭学習で、不満・不安な点はなんですか。(複数回答可)

「子どもの健康面が心配」と答えた割合が32.6%ともっとも高く、次いで「子どもを長時間デジタル機器に触れさせたくない」との回答が29.6%と、子どもの健康面や生活習慣への不安が、もっとも多い回答となった。一方、「子どもがデジタル端末に慣れていない」(9.4%)「保護者が端末の操作に慣れていないので、子どもの質問に答えられない」(6.2%)「通信環境が整っていない」(4.4%)など、端末の操作や機能に対しての不安は、あまり感じていない様子がうかがえた。

学年別に見た場合、「子どもの健康が心配」という回答が、小学生ではもっとも多い回答となったが、その割合は、小1~小3(40.5%)、小4~小6(30.5%)、中1~中3(26.7%)と、学年が上がるにしたがい、減っていく傾向が見られた。