「ポータブルWi-Fi」レビュー
25/03/2022
Amazonは、家族の暮らしの中心となるデバイスとして設計されたEcho Showシリーズの新製品「Echo Show 15」を発表した。
同製品は、15.6インチフルHD(1080p)のスマートディスプレイを搭載し、壁掛けや専用スタンド(別売り)で設置し、縦・横向きのいずれでも利用することができる。一家のまとめ役として、家族みんなの大切な情報や用事を整理したり、エンターテイメントを楽しんだり、離れて暮らす大切な人とつながることができるさまざまな機能を提供する。
次世代型Amazon AZ2ニューラル・エッジ・プロセッサの搭載に加え、好みにカスタマイズできるようにホーム画面が再設計され、さらにビジュアルID機能によって表示情報のパーソナライズが可能となるなど、さまざまな新しいAlexa機能を順次提供予定だという。
同製品の主な特徴と機能は次の通り。なお、これらの主な機能は、米国で先行して提供され、日本でも同製品の予約販売開始後、順次提供される予定となっている。
カスタマイズ可能なAlexaのウィジェット機能を搭載し、家族が必要とする情報やコンテンツをスマートディスプレイにまとめて鮮やかに表示。コンテンツはローテーション表示できるほか、ウィジェット機能を利用してホーム画面をカスタマイズし、自分や家族にとって必要な情報を選んで画面に追加することもできる。
家族と共有したいスケジュールの表示・更新、買い物リストへの追加・削除、やることリストの確認などが容易に。同製品をキッチンやダイニングに設置すれば、レシピを見ながら料理をすることも可能。ウィジェットは常時更新されるため、最新の情報を把握でき、また好みに合わせて各種ウィジェットの配置を容易に変えることもできる。
また、ビジュアルID機能により、Alexaがユーザーを認識すると、ユーザー個々人に合わせて同製品に表示される情報をパーソナライズすることも可能。ユーザーがあらかじめビジュアルID機能に登録することにより、同製品の前に立つと、Alexaがユーザーを認識し、ホーム画面が自動的に更新されてその人に合ったスケジュールやリマインダー、家族からのメモなどを表示することができる。
ユーザーは利用中のデバイスや機能をよりシームレスに管理することが可能。よく使うスマートホームのウィジェット機能を使えばタップするだけで、頻繁に利用する対応スマートホーム家電などを操作することができる。また、ピクチャー・イン・ピクチャー機能で大きな画面上でレシピを確認しながら、子ども部屋に設置されたカメラを通じて子どもの様子を見守ることなどもできる。
同製品では家族や離れた大切な人とのつながりも大切にしている。付せん機能を利用すれば、家族に夕食時間のメモや、犬の散歩のリマインダーを残すことができる。さらに15.6インチのスクリーンと5メガピクセルのカメラを搭載しており、離れた場所にいる大切な人とのビデオ通話や呼びかけにも最適とのこと。
大きな画面の同製品は、Alexaに話しかけるだけでPrime Videoで映画やドラマ、アニメなどのコンテンツを楽しむことができ、キッチンやダイニングに置かれたテレビのように活躍。音楽再生時には対応する楽曲であれば歌詞を表示することができるほか、ニュースやポッドキャスト、ラジオ、オーディオブックも楽しめる。
ほかのEchoデバイスに接続してマルチルームミュージック機能を利用することもできる。また、フォトフレーム機能で、Amazon Photosのアルバムの写真や、アート、自然などAmazonが提供するコレクションを、フルスクリーン表示によりダイナミックなスマートフォトフレームのようにして楽しめる。
クアッドコアの拡張性あるアーキテクチャーを採用した機械学習(ML)推論エンジンである、次世代型Amazon AZ2ニューラル・エッジ・プロセッサを搭載。Amazonが独自設計したAZ2アーキテクチャーでは、従来、膨大なコンピュータ処理能力をクラウド上で行うことを必要としていたCVアルゴリズムも、すべてデバイス上で処理できるように。これにより、ビジュアルIDに登録された人物を認識し、デバイス上でイメージ処理を行うことができる。
Amazonは、何重ものプライバシー保護対策を用いてAlexaおよびEchoデバイスを設計している。マイク/カメラのオン/オフボタンや内蔵カメラを覆うためのカメラカバーの搭載から音声録音の削除機能の提供まで、ユーザーにはAlexaの利用における透明性およびコントロールが確保されている。また、ビジュアルID機能はオプション設定で、利用の際は事前登録が必要。ビジュアルID用のプロファイルは、デバイスやAlexaアプリからいつでも削除できる。