アマゾンが「新ハードウェア」を続々と発表 ほか

アマゾンが「新ハードウェア」を続々と発表 ほか

1. 美術館・博物館のデジタルトランスフォーメーション

 美術館や博物館が所蔵する作品を自宅にいながらにして、デジタル技術によって楽しむことができるようになっている。コロナ禍では営業が自粛されたり、時間枠での予約制になったり、場合によっては休館になる施設もあった。また、予定されていた海外作品を借りることができず、あえなく中止となった企画展もいくつかあった。そのようななか、美術館や博物館はそれぞれがデジタル技術の利用に乗り出している。これまでもVRで館内を閲覧できるようにしたり、動画で作品を開設する企画はいくつもあった。そして、ここのところ増加傾向にあるとみられるのが画像のデジタルダウンロードだ。国内外の施設では多くの作品をダウンロードできるようにしている。もちろん、商用利用が制限されていることが多い。

アマゾンが「新ハードウェア」を続々と発表 ほか

 最近報じられているだけでも、大阪市立東洋陶磁美術館(美術手帖)、シカゴ美術館(美術手帖)、メトロポリタン美術館(美術手帖)などがある。作品を鑑賞するだけでなく、Zoomの背景にするような利用方法も提案している。

 また、東京で開催された企画展「生誕260年記念企画特別展『北斎づくし』」の会場を3Dカメラで撮影して、ストリートビュー的な演出で観覧できるコンテンツもある(INTERNET Watch)。

 従来の美術館や博物館のイメージは「実物」を観覧することに意味があり、さらに作品によっては権利上、インターネットでの配信も難しい事例もあったようだが、人が展示室に集えないような社会環境を背景に各施設でデジタルトランスフォーメーションが進んでいる感がある。収蔵作品を見てもらえなければ存在意義が半減するということだとも言えよう。

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