「ポータブルWi-Fi」レビュー
25/03/2022
HomePodは(その弟分であるHomePod miniも)、AmazonのEchosほど普及しておらず、箱から出してすぐに使えるわけでもありませんが、Appleのエコシステムに慣れ親しんでいる人にとっては、申し分のないスマートスピーカーです。
ただし、常にAlexa FOMOに服従する必要はありません。
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HomePodやHomePod miniの初期設定に少し手を加えるだけで(そして少しクリエイティブな発想があれば)、さらに便利で楽しいデバイスにすることができます。
低音好きな人でも、HomePod miniの過剰な低音効果は好まないかもしれません。
HomePod miniに搭載されている小さなスピーカーは、大型のHomePodのように満足のいく低音を出すことはできません。
ただ、デフォルトの出力は同じなので、HomePod miniの低音の出力を抑えれば、オーディオ品質が向上するかもしれませんね。
HomePodのソフトウェアのバージョン15.0にアップデートすると、Homeアプリを使って簡単に低音を抑えることが可能。
HomePodやHomePod miniの低音を抑えるには、iPhoneのHomeアプリを開き、HomePodのアイコンをタップ&ホールドします。
すると、再生コントロールが表示。
一番下までスクロールすると、「タイマー」セクションの下にオーディオ設定があるので、「音楽とポッドキャスト」セクションで「低音を抑える」を有効にします。
音楽業界のマスタリングのやり方は大きく異なるので、一般ユーザーのプレイリストには、音量が大きい曲と小さい曲が混在している可能性があります。
幸い、HomePodには、すべての楽曲の音量レベルを基準レベルに正常化するオプションがありますよ。このオプションは「サウンドチェック」と呼ばれ、Homeアプリから有効にすることができます。
Homeアプリを開き、HomePodのアイコンを長押しして、一番下までスクロールしましょう。「音楽とポッドキャスト」で「サウンドチェック」を有効にします。
HomePodには独自のイコライザーはありませんが、iPhoneの音楽アプリでEQの設定を微調整し、AirPlayを使ってその音声をHomePodで再生することができますよ。
やり方は、iPhoneのロックを解除して、「設定」→「ミュージック」→「EQ」と進み、好みのイコライザーのプリセットを選択。
音楽アプリで楽曲の再生を開始し、プレーヤーをタップして拡大したら、AirPlayアイコンを押します。
HomePodを選択してスピーカーに音声を送りましょう(Apple Musicを使っていなくても、Spotifyを含むほとんどのストリーミングアプリには、独自のイコライザーが用意されているので、それを利用すると便利です)。
HomePodには、Siriの音声コマンドを使わないとできないことがあります。たとえば、微妙な音量調整もその1つです。
HomePodの音量を62%に設定したい場合、Siriを使うのが唯一の確実な方法ですよね。
iPhoneの音量スライダーもHomePod上部の音量ボタンもそこまで正確には設定できないからです。「ヘイ、Siri, 音量を62%にして」などと言ってみると、望み通りの結果が得られます。
Siriといえば、家の中で常に録音装置が稼働していることを快く思っている人ばかりではありません。
HomePodは、Appleの音声アシスタントであるSiriと一緒に使うことを前提に設計されていますが、自分の声を聞かれたくない場合は、無効にすることができます。
HomeアプリでHomePodの設定に進みます。Siriセクションで、以下のオプションを無効にしましょう。
また、「Siri履歴」をタップして「Siri履歴を削除」を選択すると、AppleのサーバーからSiriのやり取りをすべて削除できます(その際は、個人的なリクエストも無効にすることができます)。
HomePodを設定して、楽曲を自動的に再生したり、配偶者が仕事から帰ってきたら必ず教えてくれるようにする方が、毎回Siriにお願いするよりもはるかに気が利いていますね。
このような自動化の設定は、HomeアプリのHomePodの設定から行えます。
「HomePodの設定」→「自動化」と進み、「自動化を追加」をタップ。基本的なトリガーとして「人が到着する」「人が去る」「時間帯」などがあるので、試してみましょう。
最も簡単に設定できるのは「時間帯」で、特定の楽曲やプレイリストを自分の好きな時間に再生させることができます(私は、平日の日没時に1時間だけクラシック音楽を再生する自動化を設定しています)。
こうした自動化は、いくらでも好きなだけ設定できますよ。
さらに面白いのは、位置情報を利用した自動化です。
「人が到着する」のトリガーを使えば、ユーザー自身や家族の誰かが家に到着した時にHomePodに自動的に音楽を再生させることができます。
ただし、HomePodと関連するAppleデバイスの両方で位置情報サービスが有効になっている必要があります。
位置情報サービスを利用することで、HomePodは対象となる人が家に到着したことがわかるからです。
同様に、「人が去る」というトリガーを使って、ユーザーが自宅を出るときに音楽の再生を停止するようHomePodに依頼することもできます。
誰かをびっくりさせたいなら、自分が出かけた瞬間にHomePodが大音量で音楽を再生し始めるように設定することもできますよ。
HomePodのオーディオ機能の真の魅力は、2台のHomePodをステレオモードで組み合わせるとき初めて発揮されます。
さらにApple TV 4Kを加えれば、このセットアップはさらに良くなることでしょう。2台のHomePodで完全なサラウンドサウンドを体験することはできませんが、部屋中にたくさんの有線スピーカーを設置するよりもはるかに簡単にセットアップできます。
Source: reddit