キズナアイの「唯一性」と「可能性」とは?有識者が語り合う“彼女がエンタメカルチャーにもたらしたもの”

キズナアイの「唯一性」と「可能性」とは?有識者が語り合う“彼女がエンタメカルチャーにもたらしたもの”

(写真:インサイド)

キズナアイの「唯一性」と「可能性」とは?有識者が語り合う“彼女がエンタメカルチャーにもたらしたもの”

2016年にデビューし、「バーチャルYouTuber」という新風をエンタメカルチャーにもたらしたキズナアイさん。そんな彼女は、2月26日に開催されるオンラインライブ「Kizuna AI The Last Live “hello, world 2022”」をもってスリープ状態(無期限活動休止)へと移行します。なおも大きく盛り上がるVTuberシーンの先頭を走り続けた約6年間。キズナアイさんが提示した、また提示しようとした価値とは何だったのでしょうか。【画像】2月26日のライブをもって、スリープ状態(無期限活動休止)に移行する「キズナアイ」さん。本稿では彼女をはじめVTuberシーンをウォッチしてきたライターの泉信行さん(=いずみの)、草野虹さん、ゆがみんさんをお招きし、改めて“キズナアイ”というシンギュラリティについて、その活動を振り返りながら語り合ってもらいました。――VTuberシーンを見通した時、あるいはサブカルチャーやエンターテインメント全体を見通したときに、キズナアイさんの影響・存在はどのようなものだったと思いますか?ゆがみん:キズナアイさんが「バーチャルYouTuber」と名乗ってデビューしたことで、YouTuberが行ってきたようなコンテンツをキャラクターが行うという新たなカルチャーが広まりました。それまでYouTuberに触れてこなかったいわゆるオタク層が、そのようなコンテンツに触れる機会を作った方なんじゃないかと思います。草野:僕が最初に彼女を知ったのは2017年末~2018年の始め頃で、“新しいエンターテインメントを作ろうとしている”という認識でした。YouTubeを中心に活動をしつつ音楽活動にも精力的で、オフライン会場・VR会場問わずたくさんのパフォーマンスをされていましたよね。今回、彼女がスリープ状態に入ることで、一時的でも新しいエンターテインメントを提示してくれる人が減ってしまうというショックは大きいです。いずみの:そうですね。付け加えるとすれば、本来彼女の築き上げたかったものは、当時「YouTuber」と呼ばれていたものとも、今のVTuberシーンとも食い違ってきているんじゃないかと思うんですね。だから活動としてはまだまだ不十分で、彼女にはやりたかったことが残っているのではないでしょうか。草野:そうですね。2018年頃に感じていた「あと数年後にはどうなるのか?」という期待とは、2022年のシーンの流れは違っていると言えるかもしれません。――キズナアイさんが持っていたであろうビジョンと今のVTuberシーンの“食い違い”について、もっと具体的にお話しいただけますか?草野:例えばキズナアイさんは、2019年に音楽フェスの「サマーソニック」に出演しましたよね。個人的には、彼女にとって大きなターニングポイントであり、一つのピークだったと思います。ですが、2019年には同じタイミングでにじさんじやホロライブをはじめとするアプローチが広まっていくタイミングと重なっていました。彼女のほかにミライアカリさんなどは3Dモデルの身体を活かし、事前収録をした編集動画を届ける、ゆがみんさんが話されたようなYouTuberらしさをウリにしていましたが、ライバーの多くはLive2Dで、ロールプレイをしながらの生放送を主流に活動しています。この2つの潮流は、2020年以降のコロナ禍によって明暗が分かれてしまったと言えるでしょう。いずみの:とはいえ3D+動画勢とLive2D+生配信勢という二極化のなかで、キズナアイさんは前者の典型に位置づけられ、単純な世代交代劇として語られがちですが、より解像度をあげるなら、彼女はもっと唯一性に富んだ存在だと僕は評価しています。単に“VTuberブームの起点となる存在”であるわけではありません。例えば、彼女が「スーパーAI」を自称して3D空間で完結しているのは、その後のVTuberのメインストリームから見れば大きく逸脱しているんですよ。ゆがみん:彼女がはじめて「バーチャルYouTuber」という肩書きを名乗ったとき、ことさら「仮想」「バーチャル」というワードを強調していた記憶がありますね。いずみの:今回の活動休止についても、A.I.Channelの告知動画の概要欄では「スリープ」というIT用語で説明しています。ですが、最初にKizuna AI株式会社から出たプレスリリースには「無期限の活動休止」と記載されていて、せっかく情報技術的な存在であり続けているのに、そこで一貫性がないのは勿体無いなと感じましたね。※参考:キズナアイの活動に関するご報告また以前、僕が「ユリイカ(2018年7月号 特集=バーチャルYouTuber)」で執筆した、Live2D型のVTuberへの考察にも通じる話なのですが、キズナアイさん以後のVTuberは自身の出身地や外出先について「バーチャル東京」や「バーチャル九州」などと呼称することで、「私たちが住んでいる世界と重なった別の世界」に、二次元的な姿で生きていることを示唆するんです。ゆがみん:電脳少女シロさんが食事をする際に「電脳〇〇を食べてます」と表現するのと一緒ですね。いずみの:3Dタイプのシロさんであっても、そういう画面に映らないものを語るための言い方があると。ほとんどのVTuberさんは、配信画面に表示しているCGモデルがデフォルトの衣装だったとしても「いまパソコンの前でラフな格好していて」とか言いますし、「今日は同じ事務所の誰々と一緒だった」「私服オシャレだった」みたいなオフの話を提供してくれます。それを聞いたファンたちが、Live2Dではないオフの姿を妄想し、二次創作がたくさん描かれていく。草野:そういったファンダムによって支えられているのは確かですよね。いずみの:でもキズナアイさんは、あの「白い空間」にいるんです。彼女の世界にはオフラインというものがないので外出することはありませんし、服を着替えることもない。ライブ衣装のモデルチェンジはあれど、その3Dモデル以外の姿はどこにも存在しないんですよ。その点、やはり他のVTuberたちと違う世界に住んでいる。そういう意味で彼女は、そのキズナの大きさに対して“孤独”とも言えるかもしれません。草野:そのスタイルを続けたのはすごいですよね。それだけでも唯一性が高いのが分かります。いずみの:本人もそこには非常に自覚的だったと僕は感じていました。例えばときのそらさんとウェザーロイドAiriさんのコラボ配信に動画出演した時、「わたしはバーチャルなので食べ物が食べられません」なんて相談を当たり前のようにしてたんですよ。もちろん、同じバーチャルを名乗っているふたりは普通に食事をするんですが……。その相談の仕方はすごく印象に残ってます。草野:例えば、ある種の“設定”が活動を続けるなかで崩れたりブレたりすることを、“ツッコミどころ”と捉えるというユーザーの楽しみ方もありますよね。そんななかで、彼女にはそういったツッコミをほとんどさせてくれなかったという。いずみの:先ほど名が挙がった電脳少女シロさんは、まさにそのタイプのはしりでしたよね。どこか人間臭さが出てしまうと、どんどん遠回しな用語で言い繕うことになるという。“電脳世界にいる”という世界観が、いまではほとんど活用する人がいなくなったのも、それがボトルネックになっていたからじゃないかなと思います。――2018年初頭のVTuber黎明期は、多くのプレイヤーがキズナアイさんをロールモデルにしていました。しかし実際にトライして、その難易度に驚いたわけです。そんななかで、その原点と言えるスタイルを維持し続けてきたことが孤独であったと……?いずみの:その通りですね。彼女があまりにも特異であるが故に、追従しようとしても似せきれない。不自由な要素が多いので模倣をあきらめざるを得ない。そう考えると、先ほど草野さんが話された3D+動画勢とLive2D+生配信勢という対比構造も、時間が経つにつれて、「バーチャルYouTuber」から「VTuber」へ言葉が変わっていったように中心がズレていったのかなと思います。そもそも2D側の代表格であろうホロライブやにじさんじからして、3Dや動画の制作に注力している現状もありますし。草野:なるほど。キズナアイさんが提示したコンテンツの可能性はすごいもので、それが冒頭に話した“新しいエンターテイメントを作ろうとしている”という印象を持った理由でした。いずみのさんが言うように、シーンの中心がズレたというならば、現状のVTuberシーンのトップの方々やメインストリームは「2010年代の国内インターネットカルチャーの総決算」のような状況とも言えますよね。ゆがみん:そこを考えると、その後にキズナアイさんが9曲連続でオリジナル楽曲をリリースした際の作曲陣は人気のボカロPも名を連ねていましたよね。どのような意味合いがあったと思いますか?草野:ボカロブーム発のプロデューサーであったり、ネットレーベル「Maltine Records」を中心にネットミュージックやオタクカルチャーと親和性の高いトラックメイカーを起用していましたよね。kzさん、Yunomiさん、Norさん、TeddyLoidさん、DE DE MOUSEさん……そしてPerfumeやCapsuleをプロデュースしている中田ヤスタカさんまで加わったわけです。いずみの:彼らクリエイターは、キズナアイさんをどういう風に捉えていたと思いますか?草野:やはり彼女のキャラクター性が魅力的だったのだろうと思います。キズナアイさんはAIであり、電脳空間上にしか存在しえないキャラクターで、エレクトロ~ハウスミュージックといったクラブ系ミュージックが放っている「電子的」「機械的」「無機質」といったイメージと非常にマッチします。さらには彼女はダンスを踊ってくれますし、声もキュートなのでこういった曲調のなかで映えますしね。ゆがみん:エレクトロとAIの合致性は見事だと思います。草野:「2010年代の国内インターネットカルチャーの総決算」という話に繋げれば、ボカロPによって初音ミクを中心としたボーカロイド楽曲がアップされると、そこから「歌ってみた」「踊ってみた」「演奏してみた」という風に二次創作され、さらには初音ミクがリアルライブを行うことも増えていきました。こういった二次創作文化やボカロカルチャーに加えて、大元であるニコニコ動画やTwitchなどのストリーマーのカルチャーが、現在のVTuberシーンに強く影響しています。特に初期の頃にはキズナアイさんに初音ミクのような「電子世界・電脳世界の美少女・歌姫」像を見た人は少なくないかもしれません。ゆがみん:それこそ初期の初音ミクは、そのキャラクター性を掘り下げるようなキャラクターソングが数々生み出されていましたよね。キズナアイさんのオリジナル楽曲連続リリースは、その構造にとても近かったんだなと思えます。いずみの:ちょっとお話が逸れてしまいますが、ボカロブームの隆盛において、初音ミクさんのキャラクター性の掘り下げは後退していったように見えるんですよね。ボーカロイドたちよりも、ボカロPや歌い手といったクリエイターがカルチャーの担い手・中心になっていき、それこそお茶の間にまで浸透していきました。ゆがみん:ハチPとして活動していた米津玄師さんが顕著ですよね。いずみの:近年ではYOASOBIのAyaseさん、Adoさん、yamaさんなどですね。草野:そう考えると、VTuberがお茶の間まで広がる日もそんなに遠くないんじゃないかと僕は思っていますよ。いま人気のVTuberは、人気の歌い手やボカロPと似たポジションとして見られている気がします。いずみの:「すとぷり」や「P丸様。」も、このシーンに関する知識がない人には同じように見えるかもしれませんしね。ゆがみん:VTuberファンからしてみると全然別物と言えるんですけどね。――ところで再三お話しされていたような食い違いが起こっているなかで、例えばスリープから目覚めたキズナアイさんがブレイクできるような道はあるのでしょうか?いずみの:ブレイクとは違いますが、例えば彼女がスリープ状態から戻ってきた際に、他のVTuberとの次元の差を埋めるようなアイディアを持ってくる可能性もあるのかなと思います。ゆがみん:それはどういうニュアンスでしょうか?いずみの:端的に言うと、キズナアイさんではないVTuberが語ってきた意味での「バーチャル界」にやってくる。バーチャル界で自宅に住んで、そこから配信するとか。―かつて東雲めぐさんがVTuberデビューしたような形ですね。彼女もキズナアイさんと同じように特異な世界線にいたのですが、他のVTuberと共演するために新しいアバターを手にしましたよね。いずみの:とはいえ「そんなことも考えられる」程度の話にすぎないですけど。彼女の特異なシステムを鑑みれば、iPhoneやPCだけで配信環境を整える、という一般的なVTuber活動自体がありえなかったわけで。ちなみに草野さんは、仮にスリープから復活したとしてどのような活動をしていくと予想しますか?草野:いずみのさんはシステムが簡素化する方向で話されていましたけど、僕はまったく逆だと思っています。例えば、VRで彼女の世界を作ってしまうというのはありえますよね。その世界に本人がどれくらいの頻度でインできるかは分かりませんが、彼女が当初掲げていた“世界中のみんなとつながる”という目標にまた一歩近づくのではないかなと思います。いずみの:テクノロジーが自分に追いつくまで待つ、というわけですね。草野:でも、いずみのさんの意見の方が現実的で、ファンも受け止めやすいと思います。僕がいま話したのはコストなどを度外視していますしね。いずみの:しかし、僕も期待してしまうのは草野さんの想像のほうかもしれません。――またキズナアイさんを振り返るうえで、無視できないのが「分裂騒動」または「分人騒動」とも呼ばれた一件です。こちらに関して、皆さんはどう捉えていますか?いずみの:まず言いたいのが、当時のキズナアイさんの動画で「分裂」なんて言葉は一切出てこないんですよね。にも関わらず、周囲には「分裂」という言葉で広まっていったのは事態に対する理解に欠けていたと思っていて。あと「分人」に至っては、用語として使い方が間違ってますしね。草野:そちらは作家の平野啓一郎さんが2012年に出された著書『私とは何か 「個人」から「分人」へ』からの引用ですね。本書で書かれている内容を要約すると「自分という体は一つしかないけども、私個人の心は1つではなく分けることができる。場所や相手によって様々な私個人を使い分けて、その集合が自分である」ということなので、身体そのものではなく心の話なんですよね。いずみの:例えば現実の職場とインターネットで、まったく異なる性格で活動を切り替えているような人に当てはまる言葉ですよね。草野:最近ですと、声優ユニット「DIALOGUE+」のメンバーとして活躍されている飯塚麻結さんが、2.3次元タレントの琴吹ゆめさんでもあることを明かしましたよね。リアルとバーチャルで異なる個人として活動している。表現者としてスゴイなと思います。いずみの:「分人」という言葉が出てきたのは、キズナアイさんの運営元だったActiv8代表の大坂武史さんの声明ですよね。そこに拘らなくても、例えば「妹分タレント」などを追加で出してくる形で良かったはずなのにと思ってしまいました。ゆがみん:そうですね。結局はこの問題後にloveさんやあいぴーさんが改めてデビューしましたしね。僕はおふたりの話をとても理解できますし、キズナアイさんを語るうえで欠かせない「世界中のみんなとつながる」というミッションを「AI」としてどう達成するのか。その筋さえ通っていれば、ファンとしても僕としても納得できるものになったんじゃないかなと思います。いずみの:ところで今のYouTuberや配信者シーンをウォッチすると、e-Sports領域で活躍していたStylishnoobさん[3]のような方々によるいわゆるストリーマー文化と、ニコ生出身の加藤純一さんのようなゲーム実況者たちのカルチャーに、一部のVTuberが混ざりつつありますよね。そしてそこへ地上波で見かけるような大衆的なタレントも加わってきています。草野:ジャニーズの山田涼介さんや、お笑い芸人の狩野英孝さんですよね。いずみの:キズナアイさんの未来について話を繋げるならば、彼女がこれまでにも進出していたテレビ番組などの大衆メディアに加えて、ゲーム実況を中心とするストリーマーシーン、今はまだアンダーグラウンドなVRChat/VRSNSのムーブメント、ひいてはメタバース市場が、今後数年をかけて複雑に絡んでいくであろうなかで、彼女が落ち着けるポジションはどこになるんでしょうね。もちろん理想は、それらすべてを横断できるような形ですが。草野:それとこの二年でいうならば、VTuberや歌い手の楽曲がTikTokでバズることも珍しくなくなりましたよね。面白ければなんでも受け入れてもらえる土壌はできてきている。いずみの:例えば「P丸様。」や「すとぷり」さんは、TikTokのようなオタク層に寄っていないプラットフォームにも浸透していけそうですよね。キズナアイさんもその2組とまったく縁がないわけじゃないので、むしろ強力に連携しながらさまざまなシーンを跨いでほしいという願いはありますね。草野:ただ「その人が投稿するコンテンツが面白い!」だけだと、いつか尻すぼむことは必至なので、先ほどのVRワールドの話じゃないですけど、彼女が戻ってくる場所として新しいテクノロジーをもとにしたデバイスやプラットフォームサービスがあると嬉しいですね。少なくとも5年くらいはかかりそうですけど……待てないかなぁ。ゆがみん:僕は5年くらいなら待てますけどね(笑)。――最後に総括として、2016年11月29日に彼女がデビューしてから5年のタイミングで彼女がスリープ状態に入る。それは一つの時代が終わるものであり、ターニングポイントと捉えることができます。本日話した内容を踏まえて、このタイミング以前・以後でどのように変化していくのか?という点を話していただければ幸いです。いずみの:歴史的な区切りという話であれば、2017年末に始まった「四天王時代」から、いまを代表する2大事務所「にじさんじ・ホロライブ時代」へと完全に移り変わったタイミングを示すことになると思うんですよね。電脳少女シロさんとミライアカリさんはまだ活動を続けていますし、野暮な意見にはなるとは思いますが。ゆがみん:キズナアイさんのスリープ状態という話をうけて、多くのVTuberやクリエイターさんはショックを受けているはずですが、それを受けて新しい動きやアクションを起こすとも思います。ただ、それが表に出てくるまではもうちょっと時間がかかりそうとも思ってます。これから先、彼女の影響を受けた方々がどんなコンテンツを作っていくのか、そちらに期待したいですね。草野:最初に彼女を知ったばかりの僕に「4年後に彼女はスリープ状態に入るよ」って伝えても「ウソだろ?」ってリアクションをするはずです。新しいエンタメが生み出していけたはずなので、多少形が変わってでも続いてほしかったなというのが本音ですよね。いずみの:「交通事故」のようなものだと思えますよね。草野:それも色んなものとの「交通事故」だとは言えますよね。にじさんじとホロライブの興隆というのはありますが、何よりもコロナ禍によって彼女の活動が大きく妨げられたということを見過ごすべきではないでしょう。いずみの:そうですね。VTuberの歴史を5年としてみると、信じがたいことに半分近い期間がコロナ禍という時勢に占められているわけです。「電脳世界があれば世界中と繋がれる」はずなのに、現実の通信回線はラグ問題を抱えていて、結局は満足に繋がらない地域だってある。かといってオフラインでのイベントに希望を求めても、リアル会場では開催できないなんて、どうしたって想定できなかったことですし。ゆがみん:まさに「交通事故」ですよね。草野:こういった部分を含めて、キズナアイさん1人ではどうしようもコントロールできない問題が重なってしまったと。仮に平穏な世界であったなら、屋外でのライブ活動やテレビへの出演なども含めてより大きくウケていたであろうことを考えれば、非常に残念でならないですね。もしもいつか、素晴らしいワクチンが精製されて世界中のひとが打って、コロナウィルスに打ち勝って、以前のように外に自由に出られるようになったりしたとき、彼女がそこにいてくれればなと思います。「Kizuna AI The Last Live “hello, world 2022”」オフィシャルサイト:

インサイド 草野虹