「ポータブルWi-Fi」レビュー
25/03/2022
Google Voiceは我々の電話経験を全く変えるサービスだ。そもそも今の通話料金は高すぎる。人々は自宅用の固定電話、仕事用の固定電話、移動用の携帯電話それぞれ電話回線を持っており、基本的にそれぞれの電話は相容れない。Google Voiceは今の問題を全部解決する。低価格で、全ての電話を一つに集約する。それだけではない。さらにもっと便利な機能が満載なのだ。
例えば留守電テキスト化機能。これは電話に出れずに留守番電話が入った場合、録音されたメッセージを自動でテキスト化する。これによって、映画鑑賞中であっても、電車内であっても、ライブ中であってもどこにいても留守番電話の音声内容を耳ではなく、目で確認できる。しかもそのメッセージはテキスト検索の対象になるのだ。情報が飛躍的に扱いやすくなる。もちろん、テキスト化された留守電は他人とシェアすることも出来る。
また、Google Numberを取得することで、キャリアが変わっても同じ電話番号を利用することが出来る。ナンバーポータビリティなんて利用する必要がないのだ。そして、この一つの電話番号だけで、家も仕事も携帯も一つの番号で管理可能になる。
そして国際電話の爆安さにはビックリする。どの国に電話をかけても1分間0.02ドル(携帯電話1分間0.11ドル)だ。ちなみに、SMSは無料。Gmailのように利用出来る。親しい友達とは電話番号だけ交換すれば全て済んでしまう時代がやってくることを予感させる。
現在、日本のGoogle Voiceは機能制限がかかっているといえる。というのも、Android/iPhone用のアプリが米国内のみの利用に限られていて、Google Numberの取得も出来ないからだ。留守番電話のテキスト化も出来ない。つまり実質、Gmailの画面から一般電話に電話ができるようになったGoogle Talkの拡張機能くらいの意味合いしか無い。
ただ、通話品質と、低価格さはSkypeにも勝るとも劣らない性能であることは間違いなく、日本人に対してきたるGoogle Voiceへの期待感を煽る。スマホ用のアプリが日本でも利用開始になる(すなわちGoogle Numberが利用可能になる)時、携帯電話料金が破壊的に安くなることだろう。
さぁそんなGoogle Voice。Android版は利用できないので、ウェブブラウザから使ってみよう。利用開始には、Google Checkoutの登録が必要だ。
Gmailをひらいて、左サイドバーから「電話をかける」を選択。同じ画面内に、新しくウィンドウポップインされる。プラグインのインストールが必要だと表示されたならばプラグインをインストールしよう。
料金が表示される部分を選択するとプルダウンメニューが表示される。チャージした分だけ話すことが出来る電話ボックス式なので、「追加」を選んでクレジットを追加する。
「クレジットを追加」からクレジットを追加する。10ドル単位で入金が可能だ。
Google Checkoutを利用したことがない人は、クレジットカードの情報を入力しよう。
商品の確認を行ったら、購入手続きを完了させる。 入金が完了すれば、30秒ほどでチャージが完了し、通話可能な状態になる。普通の電話に入力するように電話番号を入れて「発信」。
40秒ほど経過して固定電話につながった。実際に話してみると、音声の品質には問題がないように感じた。発信してから実際に通話可能な状態になるまでタイムラグがあるところが気になるだけだ。固定電話には1分あたり0.02ドル。
携帯電話にも発信してみると、固定電話同様につながるまでにラグがあった、音声の品質はこちらも問題ない。厳密に比べれば悪いと言える。携帯電話には1分あたり0.11ドル。固定電話に比べると、5.5倍高い。Google Numberを持っていないので、発信者通知は非通知となる。